高級ブランドの偽物の財布や時計を販売した疑いで大阪市の中国籍の男女が逮捕された事件で、大田警察署は11月17日、押収品を公開しました。
その数は2600点以上にのぼり、警察は余罪があるとみて捜査を続けています。
田淵木萌記者:
高級財布に高級腕時計…実はこれすべて偽物なんです。
ルイ・ヴィトンにロレックス。
高級ブランドのロゴが入った財布や時計が並んでいます。
大田警察署が公開したのは、事件の捜査で証拠品として押収した高級ブランド「ルイ・ヴィトン」の偽物の財布と「ロレックス」の偽物の腕時計、合わせて2685点です。
この事件は、大阪市に住む中国籍の男(29)と女(24)が、大田市に住む男女合わせて4人に2025年1月から3月までに、「ルイ・ヴィトン」の偽物の財布3点と「ロレックス」の偽物の腕時計1点を販売し、ブランドの商標権を侵害したとして、商標法違反の疑いで逮捕されたものです。
警察によると2人は大手通販サイトを通じて、1点1万5000円から2万円で販売していたということです。
購入者から注文のブランドとは異なる商品が届いたと警察に相談があり、「ルイ・ヴィトン」と「ロレックス」の本社に鑑定を依頼した結果、偽物と判明。
国内の倉庫から、これらの偽物のブランド品を証拠品として押収しました。
大田署は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。
大田警察署生活安全課・松本真太郎課長:
「被疑者の取り調べや(押収した)パソコンの解析などを通じて、関係者について捜査を進めたい」
警察は倉庫に「ルイ・ヴィトン」と「ロレックス」以外のブランド品の偽物もあったことから、余罪があるとみて捜査を続けています。