「異文化に触れ、人に会い、感動して成長してもらいたい」との思いを込め、内定者1人当たり20万円を支給する銀行がある。「社員の幸せが顧客への良いサービスにつながる」という考え方が根底にあるという。
成長のために…内定者に20万円支給
佐賀市に本店がある佐賀共栄銀行は、来年4月に入行予定の内定者9人を対象に1人あたり20万円を支給すると発表した。
目的は入社してくる社員の成長だ。入行前に人と会ったり、旅をしたりすることで人間の幅を広げてもらうための資金として支給するという。
海外への渡航で視野を広げ自己成長を
支給した資金の使い道としては主に海外への渡航を推奨している。知らない土地を訪れることによる多くの気づきや経験。そこから得られる視野の広がりや自身の再発見を通じて自己成長につなげてほしいとしている。

佐賀共栄銀行人事部 木下俊彦副部長:
いろんな異文化に触れてもらうことで新たな発見や気づき、そういうもの得てもらって感動してもらいたい。一回りも二回りも成長してもらいたい。そういう思いで取り組みを始めました

また、様々な思考をし、知識を得ることで想像力や考え方の柔軟性を養ってもらおうと、本の購入費用として1人あたり4500円を支給する。
“社員の幸せ”が良いサービスに
佐賀共栄銀行人事部の木下俊彦副部長は「行員の成長・幸福によって顧客・取引先に良いサービスができる。そういう連鎖があると思うので、基となる人を育てていくというのが根底にある」と話す。

社員の幸せが顧客に対する良いサービスにつながる…このような社員に対する姿勢も、学生が就職活動で企業を選ぶ際の判断基準の一つに今後なっていくのかもしれない。
