プレスリリース配信元:コスモヘルス株式会社
50代以上のシニア720名以上に『食の楽しみ方』に関するアンケート調査を実施

シニア専門のマーケティングプラットホーム コスモラボ(会社名:コスモヘルス株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長 小塚 崇史)がシニア層の『食の楽しみ方』に関するアンケートリサーチのレポートをリリースしました。本レポートでは、50歳以上のシニア層を対象に、生活状況と食事スタイル、食費の変化や健康志向、今後利用したいサービスなどについて調査しました。シニア世代における食の楽しみ方や課題、今後のニーズが明らかになりました。
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https://cosmolab.jp/lp/research/
調査トピックス
◆自炊中心の食生活が7割超
普段の食事スタイルは「自炊」(76.3%)が圧倒的多数で、生活の基本として自宅調理が定着しています。自炊頻度の低い人は少数派で、高い自炊率は健康管理や食費節約への意識の高さを反映しています。
◆健康と栄養意識の高さが際立つ
食事で意識している点は「栄養バランス」(74.4%)が最多で、「健康(減塩・カロリーコントロール)」(49.3%)も半数近くで、健康志向が強いことが明らかです。一方で、おいしさ・満足感・手軽さも同程度に重視しており、健康・楽しみ・利便性のバランスを重視しています。
◆食費増大と節約意識が並存
過半数(51.5%)は直近1年間での食費増を感じていない一方で、中食・嗜好品・外食・宅配サービスでの出費増を実感する層も一定数存在し、節約派と出費増受け入れ派が並存しています。
1:現在の生活状況について教えてください(有効回答者数:722名)
「家族と同居」(42.7%)が最多で、次いで「夫婦二人暮らし」(34.9%)が続きました。「一人暮らし」(20.6%)も2割を超えており、単身世帯の存在感が大きいことが特徴です。
同居世帯では家族との食事が習慣化しやすい一方、単身世帯では食事の簡便化や孤食傾向が強まりやすく、食生活の質に影響を及ぼす可能性があります。家族形態が食習慣や食費、健康意識に直結していることが示唆され、今後の支援策は世帯構成に応じたアプローチが必要と考えられます。

2:普段の食事スタイルについて、最も多いものを選んでください(有効回答者数:722名)
「自炊」(76.3%)が圧倒的多数で、生活基盤としての自宅調理がシニア世代に強く定着していました。「家族が用意」(17.5%)も一定数存在し、家庭内での役割分担や配偶者依存もみられます。
「外食」(2.2%)や「お取り寄せ・宅配サービス」(1.5%)はごく少数にとどまり、外部サービス依存は限定的です。全体として、食事は自宅中心の習慣が根付いており、健康や節約の観点からも自炊の位置づけが重要であることが示唆されます。

3:自炊をする頻度はどのくらいですか(有効回答者数:722名)
「ほぼ毎日」(77.0%)が大多数を占め、シニア世代にとって自炊は生活の中心的行動となっています。「週に4~5日」(7.5%)や「週に2~3日」(5.1%)を合わせても1割強にとどまり、「ほとんどしない」(10.4%)は少数派です。
高い自炊率は健康管理や食費節約への意識の高さを反映している一方、単身世帯では簡便化や調理負担の課題も抱えていると考えられます。
今後は簡単調理や半調理品の活用が、負担軽減と継続的自炊支援の鍵になるでしょう。

4:外食をする頻度はどのくらいですか(有効回答者数:722名)
「月に数回」(47.5%)が最多で、「ほとんどしない」(42.1%)もほぼ同水準にあり、二極化傾向が見られました。「週に数回」(8.7%)や「ほぼ毎日」(1.7%)は少数派で、外食を日常的に取り入れる層は限定的です。
外食頻度の差は、経済状況や健康管理意識、居住地域の利便性などが影響していると考えられます。

5:お取り寄せ(通販・宅配サービスを含む)を利用する頻度はどのくらいですか(有効回答者数:722名)
「ほとんどしない」(72.3%)が圧倒的で、通販や宅配サービスの利用は限定的でした。一方で、「年に数回」(12.3%)や「月に数回」(8.4%)、「週1回以上」(6.9%)も一定数存在し、嗜好性や利便性を求める層が活用しています。
利用頻度が低い背景にはコストや操作の煩雑さが影響している可能性がありますが、健康志向商品や地域特産品など目的特化型サービスは需要を喚起できると考えられます。高齢者に優しい注文方法や価格設定が普及の鍵となるでしょう。

6:日頃、食事で意識していることを教えてください (複数回答可)(有効回答者数:722名)
「栄養バランス(野菜・たんぱく質・カルシウムなど)」(74.4%)が最多で、「健康(減塩・カロリーコントロール)」(49.3%)も半数近くおり、健康維持への意識が強いことが浮き彫りになりました。「おいしさ・満足感」(45.4%)や「手軽さ(調理の簡単さ、時短)(45.3%)も同水準で重視されており、健康と楽しみ、利便性を同時に追求する傾向が見られます。
「食費」(34.3%)も3割超が意識しており、物価高が食行動に影響していることが推察されます。シニア世代の食は、健康志向とコスト意識、生活利便性のバランスで成り立っていると考えられます。

7:最近1年間で、以前より増えたと感じる食費の項目はありますか(複数回答可)(有効回答者数:722名)
「特にない」(51.5%)が最多で、過半数は食費増を感じていません。一方で「中食(お弁当・惣菜)」(25.8%)や「嗜好品(お酒・お菓子)」(17.5%)、「外食(レストラン・ファストフードなど)」(14.0%)は増加を実感する層が一定数存在しました。「お取り寄せ・宅配サービス(ネット通販・ミールキットを含む)」(5.5%)の増加も見られます。
節約を維持する層と出費増を受け入れる層が並存しており、二極化が進行しています。食費増加は生活習慣や価値観の差に直結していると考えられます。

8:これから力を入れたい食の分野を教えてください(複数回答可)(有効回答者数:722名)
「健康維持のための栄養管理」(74.7%)が最多で、健康志向が今後も中核テーマとなることが明らかです。「時短・簡単調理」(45.3%)や「食費の節約」(43.2%)も高水準で、効率性や経済性を重視する傾向も顕著でした。
「新しい味や料理への挑戦」(25.9%)や「孫や家族と一緒に楽しむ食事」(17.0%)も一定数を占め、楽しみや交流へのニーズも確認されました。今後の食関連サービスは、健康・効率・節約・楽しみを総合的に満たすものが求められると考えられます。

9:これから利用してみたいサービスはどれですか(複数回答可)(有効回答者数:722名)
「特にない」(50.7%)が最多で、半数は現状の食生活に満足していることが示されました。一方で、「健康志向のお取り寄せ」(20.2%)や「料理教室・食の学び」(18.1%)、「栄養士監修の献立宅配」(16.6%)、「健康志向のミールキット」(11.5%)が一定の支持を得ています。
健康維持や学び、利便性を重視する層が新たなサービスに関心を示しており、食関連市場の拡張余地が確認されました。利用未経験層への体験提供が潜在需要を掘り起こす鍵となります。

総評
本調査から浮かび上がったのは、シニア層の食生活が「自炊中心」「健康志向」「節約と出費増の二極化」という3つの特徴に集約される点です。普段の食事スタイルは「自炊」(76.3%)が圧倒的多数であり、家族構成に応じた調理習慣が根付いていました。
さらに自炊をする頻度が「ほぼ毎日」(77.0%)という結果は、生活リズムと健康維持を自ら支える姿勢の強さを示しています。一方、外食やお取り寄せは少数派にとどまりましたが、外食する頻度が「月に数回」(47.5%)など一定の利用層も存在し、利便性や楽しみとして食を位置づける傾向も見られます。
食事で意識する点では「栄養バランス(野菜・たんぱく質・カルシウムなど)」(74.4%)が最多で、「健康(減塩・カロリーコントロール)」を意識する層が半数近くにのぼり、健康長寿を意識した食行動が鮮明です。最近1年間で、以前より増えたと感じる食費の項目ついては「特に増えていない」(51.5%)の回答が多数派である一方、「中食(お弁当・お惣菜など)」や「嗜好品(お酒・お菓子)」が増加した層も一定数存在し、節約志向と出費拡大が並行して進行しています。
今後注力したい分野としては、「健康維持のための栄養管理」(74.7%)が突出し、「時短・簡単調理」「食費の節約」「新しい味や料理への挑戦」など多様な関心が続きました。サービス利用意向では「特にない」が過半数を占めるものの、「健康志向のお取り寄せ」や「料理教室・食の学び」などへの関心も確認されました。
これらの結果は、シニアの食生活が健康維持を基盤としつつ、効率性と楽しみを組み合わせる方向に進んでいることを示しています。今後は、栄養管理支援や簡便調理商品、交流を促す食サービスなど、多面的ニーズに対応する取り組みが求められるでしょう。
本レポート以外にも、様々なテーマのシニア調査レポートを掲載しています。
健康・防災・消費傾向などの幅広い切り口で「今どきのシニア像」に迫っています。
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調査概要
■調査方法:ネットリサーチ■調査地域:全国
■対象者 :「コスモラボ」のアンケートモニター
■回答総数:722
■調査対象期間:2025年9月17日
データのご利用に関して
レポートの著作権は、コスモヘルス株式会社が保有します。調査データの引用・転載の際は、「コスモヘルス株式会社調べ」と出典を明記いただき、
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会社概要
◾社名 :コスモヘルス株式会社◾代表者:代表取締役社長 小塚 崇史
◾本社 :東京都港区新橋1-12-9-10F
◾設立 :1984年7月1日
◾資本金:1億円
◾URL :https://www.cosmohealth.co.jp/
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