続いては、警戒が高まっているアフリカ豚熱です。

こちら地図は、家畜の伝染病アフリカ豚熱の発生状況を示したものです。
これまでに中国や韓国で発生していて、10月21日には初めて台湾でも発生しました。

東アジアで発生していないのが日本だけで、農林水産省は、防疫対策の徹底を要請するなど、警戒を強めています。

宮崎県綾町では11月13日、アフリカ豚熱の防疫体制を強化しようと、演習が行われました。
防疫演習は、県中部農林振興局と綾町が開き、綾町の職員などおよそ50人が出席しました。

アフリカ豚熱は、豚とイノシシに感染する家畜伝染病で、人には感染しませんが、発生が確認された場合、飼育されている豚はすべて処分されます。
アフリカ豚熱は有効なワクチンが無く、致死率が高いことが特徴です。

防疫演習は、アフリカ豚熱が綾町の養豚場で発生した想定で行われ、綾町の職員は埋却地や消毒ポイントの調整など、手順を確認していました。

(宮崎家畜保健衛生所 入田重幸副所長)
「台湾にも入ってしまった。いまは水際防疫に重点を置いているが、リスクも非常に高くなっているので、農場防疫に、県としては注意を向けていかなければならない」

農林水産省によりますと、韓国では12日時点で、養豚場でアフリカ豚熱が54例発生。
中国では2019年に、アフリカ豚熱による処分などで飼育頭数が4割減り、豚肉の価格が2倍以上になったということです。

テレビ宮崎
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