県内で3例目の緊急銃猟。13日朝、長井市で柿の木にいるクマが目撃され、1頭が駆除された。
付近では前日から住宅の敷地内にクマが居座っていて、12日の時点で市長から緊急銃猟の事前許可が出ていた。

(リポート)
「クマが駆除されたのはこちらの柿の木です。クマは木を少し登ったところの高さに留まっていて、猟友会により撃ち落とされました」

木を見てみると、クマが柿を食べたとみられる形跡が残っていた。

クマが目撃されたのは長井市寺泉で、13日午前7時前、「自宅から100メートルほどの場所にある柿の木の上にクマがいる」と警察に通報があった。

現場はトマトなどを栽培する寺泉ライスセンターハウス農場近くの畑で、市と猟友会が現場に向かい、午前7時10分に緊急銃猟でクマ1頭を駆除した。
駆除されたクマは体長約75センチの子グマ。

市によると、寺泉地区では12日午後4時前、住宅の敷地内で柿の木に登るクマが目撃され日没後も居座っていた。
そのため12日の時点で、内谷重治市長から緊急銃猟の事前許可が出ていた。

一夜明け、13日午前6時ごろに現場を確認すると、クマはいなくなっていたが、その後近くで目撃情報があったため、市は同じ個体とみて現場の判断で緊急銃猟により駆除した。

県内での緊急銃猟の実施は米沢市・酒田市に次いで3例目。

県によると、2025年の県内でのクマの目撃件数は11月2日の時点で2000件を超え、9日には2257件に。
これまで最多だったのは2020年の795件で、この3倍に迫る勢い。

また、11月の目撃件数を見てみると、2024年は2件だったのに対し、2025年はわずか9日間で162件と、異例のペースで増え続けていて引き続き警戒が必要。

さくらんぼテレビ
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