参議院の予算委員会2日目の朝、あちらこちらに頭を下げながら現れた高市首相。
野党議員からの質問には低姿勢で答弁に臨む“早苗スタイル”が定着しつつある中、高市首相は「日本人ファースト」を政策の中心に掲げている参政党・神谷代表との初の本格論戦に臨みました。
参政党・神谷代表:
トランプ大統領が訴えているのがアメリカファーストですね、日本のことは日本で決めてください、それぞれの国が国益を追求していく。我が国も政策転換をすべきではないのか。
高市首相:
世界が平和であることを反映することが、また自分の国の富にもなる。こういう考え方、大事にしたいなと。
参政党・神谷代表:
私も賛同いたします。我が党も日本人ファーストと言って「日本人だけ良ければいいのか」とだいぶ叩かれましたが、そんなことは思ってなくて、極右だなんだと我が党も言われますし、総理もたまに極右って書かれてますけども…。
高市首相:
巻き込まないでください。
そして外国人政策については…。
参政党・神谷代表:
移民のところで聞きたいんですが、外国人の受け入れ数というのは見直していくのか。
高市首相:
不法滞在者ゼロプラン、この強力な推進を指示したところです。1月をめどに、それぞれの施策の基本的な考え方、取り組みの方向性はお示しできるように検討を進めさせます。
神谷氏の次に質問に立ったのは、共産党の小池書記局長です。
冒頭、小池氏が「これね賛成ですよ、いいとおもいますよ」といったのは、11日の衆議院の予算委員会で高市首相が“自由に使える5兆円の恒久財源があったら食料品の消費税をずっとゼロにしたい”とした発言。
共産党・小池書記局長:
私たち恒久財源示している。法人税、これ見直す。ぜひね、総理ね、恒久財源議論しましょう。
思わぬラブコールを受けた形の高市首相ですが…。
高市首相:
そんなことをしてしまったら、本当に頑張っている日本の企業、出て行ってしまいますので、また別の財源をお示しいただけたらうれしいなと思います。
一方で、労働時間の規制緩和については…。
共産党・小池書記局長:
労働時間は短くするのが世界の流れなんですよ。長くするなんてことを議論しているのはありますか世界で、こんな国が。自由に使える時間を持っておくということは、日本社会の大事な課題だと思いますが。
これに対し高市首相は、「希望に応じて育児や介護とも両立できる働き方を実現していくことは必要」としたうえで、現在の驚きの睡眠時間を告白。
高市首相:
私も今、睡眠時間はだいたい2時間から長い日で4時間です。だからお肌にも悪いと思っております。でも希望に応じて仕事もできる、余暇も楽しめる、これが非常に理想的な姿です。
予算委員会は14日まで行われます。