秋田県内でクマの目撃や人身被害が相次ぐ中、12日に男鹿市で緊急銃猟の実施を想定した訓練が行われ、参加者たちが一連の手順を確かめました。

県によりますと、県内では11月11日までに、5つの市と町で計5件の緊急銃猟が行われています。

緊急銃猟が県内で相次いで行われている中、12日は運用の実績がない男鹿市で、緊急銃猟を想定した訓練が行われました。

訓練には、市の職員や警察、猟友会のメンバーなど約50人が参加しました。

参加者たちは初めに、県自然保護課の担当者から、緊急銃猟の制度や運用の手順などについて説明を受けました。

続いて「公民館の敷地内にクマ2頭が侵入したものの、居場所が特定できない」という状況を想定した訓練が行われました。

ドローンを使ってクマの居場所を探すと、木の下に居座るクマ2頭を見つけ、市や警察が対応について協議をします。そして、緊急性や銃の使用によって人に危害が及ぶ恐れがないことなど、運用の条件を満たしていることが確認できると、発砲が行われました。

若美猟友会・佐藤寿男会長:
「実際はもっとスピード感を持ってやらなければ。クマがそこにいるという前提で動いているが、クマはすぐに動く。そういう時は、もっとスピード感を持ってやらなければいけない」

県自然保護課鳥獣保護管理チーム・近藤麻実主査:
「無理せず、皆さんがまずけがをしないということが一番なので、確実に安全確保ができるという状況の下で慎重に判断してほしい」

参加者たちは真剣な表情で訓練に臨んでいました。

秋田テレビ
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