2025年も残すところ1か月半となりました。備前市では乳白色に焼き上げる備前焼、「白備前」で作った2026年の干支「午」の置物の窯出しが行われました。

(備前焼作家 木村玉舟さん)
「焼け具合はいい。いい感じに炎が上がったので思ったように焼けている」

窯から出されたのは2026年の干支「午」の置物です。力強く飛躍するウマの姿が丁寧に表現されています。

この作品を手掛けたのは備前焼作家の木村玉舟さん(72)。「白備前」にこだわり30年前から毎年、干支をテーマにした置物を作っています。

白備前は鉄分の少ない土を焼き上げることで乳白色に仕上がるもので、窯の温度を通常の備前焼よりも高い約1200度まで上げる必要があります。

木村さんは10月28日から8日間、夜通しで窯に薪をくべて温度を調節し、焼き上がりを見守ってきました。

(備前焼作家 木村玉舟さん)
「1200度をキープした。1200度を超えると真っ白になってしまう。味わいのある白備前を今回作りたかったので、窯出しして見ると(出来は)良かったと思う」

今回は、東京の上野動物園で飼育されている日本在来のウマなどをモチーフに40体の「午」の置物を制作しました。

作陶を始めて2025年で50年を迎える木村さんは「午」にちなんで2026年の目標を語りました。

(備前焼作家 木村玉舟さん)
「午の年は飛躍の年。上手くいくというのは、人と人でも、この人嫌だなと思う人と仕事するといいようにいかない。“馬が合う”人と話をすれば自分の仕事以上のことができるので、そういう人を見つけながら、自分自身が飛躍できればいいと思う」

「白備前」の作品は11月26日から岡山市の天満屋岡山店で展示・販売されます。

岡山放送
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