「キュポラ」と呼ばれる昔ながらの溶解炉を使い鉄を溶かして鋳造する実習が11日、佐賀市の高校で行われました。

佐賀工業で行われたこの実習は生徒にものづくりの誇りや喜びを知ってもらいながら声掛けなど、現場での連携や安全管理を学んでもらおうと約20年にわたり毎年行われています。

「3、2、1、出銑です」

11日は機械科の2年生約40人が参加。
「キュポラ」と呼ばれる溶解炉に鉄やコークス、シリコンなどを入れて1400℃ほどまで熱して溶かしたあと鋳型に慎重に流し込んでいきました。

【参加した生徒】
「鉄を溶かしたものはやっぱり重かったですし流す時に穴にうまく流せなかったときもあったのでとても緊張しました」
「協力することがたくさんあったので協調性を学べたかなと思います」
「みんなと協力して自分一人じゃできない実習なのでこれからはみんなと声かけあってしっかり生活していきたいなと思います」

昨今、融点が低く安全なアルミを使った実習を行うところが多いなかで昔ながらのキュポラを使った鉄の鋳造実習は全国的に珍しいということです。

11日作られた校章をかたどった文鎮や万力の部品は、今後生徒たちの記念品や実習に使われます。

サガテレビ
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