クマの目撃や人的被害が相次いでいることを受け、宮城県大崎市の鳴子小中学校では、全ての児童・生徒がスクールバスによる登校となりました。
11月11日朝、大崎市のJR川渡温泉駅前では鳴子小中学校の児童・生徒8人がスクールバスに乗り込み学校に向かいました。
鳴子小中学校では、全校生徒のおよそ7割が普段からスクールバスで通学していますが、11日からはクマ対策として全ての児童・生徒がバス通学となります。
大崎市では今年度、去年のおよそ3.4倍となる314件のクマの目撃情報が寄せられていて、そのおよそ半数が鳴子温泉地区となっています。
鳴子小中学校 斎藤義彦教頭
「学校の校門など、学校の近隣でクマが出没している情報もかなり入っていて、児童・生徒がクマに遭わない、事故に遭わないことを、これからも気を付けて安全第一でいければなと思っています」
また、仙台高等専門学校名取キャンパスでは、11日午前6時半ごろ体育館の近くで、小グマが目撃され、学校は11日を臨時休校としました。
県内の今年度の目撃件数は、11日時点で2329件となっていて、年間で過去最も多かった2016年度の1642件をすでに687件上回っています。