クマの目撃が相次ぐ中、クマのエサとなるブナの実が“2年ぶりの大凶作”であることがわかった。
東北森林管理局は、9月~10月にかけて福島を除く東北5県で行ったブナの実の結実状況の調査結果を発表した。
調査は県内21カ所で目視で行われ、その結果、「ごくわずかに実がついている」が1カ所、残りの20カ所ではまったく実がついていなかった。
この結果から算出した豊凶指数は「0.0」で大凶作に。
大凶作は2023年度以来2年ぶり。
県内では2025年のクマの目撃が2000件を超え、調査を開始してから最多だった2020年の3倍に迫っている。
県は、「冬眠に必要なエサを蓄えられないと、冬眠が遅れて12月に入ってからもクマが出没するおそれがある」として注意を呼びかけている。