サンポート高松などに2027年夏の開業を目指す高級ホテル事業について、行政が本格的な支援に乗り出します。香川県が最大80億円を無利子で融資する方針を固めたことが分かりました。
この事業では、高松市の四国電力などでつくる合同会社が、中国・香港を拠点にする「マンダリンオリエンタルホテルグループ」と連携し、サンポート高松と直島で、高級ホテルの建設を進めています。
香川県によりますと、2027年夏の開業を目指していましたが、当初250億円を見込んでいた建設費は、物価高騰などの影響で340億円まで膨らむ見通しとなったということです。
これを受け合同会社は、自治体が地方債を発行することで長期にわたって無利子で資金を融資する「ふるさと融資」制度を活用しようと、県に対し限度額である80億円の融資を求めていました。
県はインバウンドなどの観光客誘致やにぎわい創出につながるとして、2025年度から2027年度まで、最大80億円を無利子で融資する方針を固めたということです。近く融資の金額を決定し、9日以降をめどに2025年度分の「ふるさと融資」制度を申請することにしています。