フィリピン中部に3日、台風25号が上陸した。ミンダナオ島では大雨により道路が冠水、町全体が洪水に見舞われた。セブ島では濁流が街を襲い、車が次々と流される様子が確認された。最大瞬間風速は50mに達し、暴風雨が街を直撃。これまでに少なくとも66人が死亡、26人が行方不明。避難者は43万人を超えている。

町全体が冠水し屋根に避難する住民も

トラックが横倒しの状態で濁流に押し流されていく。撮影されたのは、台風25号が上陸したフィリピンだ。

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台風の影響により、これまでに66人の死亡が確認されるなど大きな被害が出ている。

3日未明、フィリピン中部に上陸した台風25号、ミンダナオ島では大雨により道路が冠水した。

別の場所では洪水により、町全体が浸水した。道路上を茶色く濁った水が流れ、多くの人が建物の上に避難していた。

地元住民:
1階にいたら水がきたので、2階に移動しました。それでも水が上がってきたので、屋根に避難しました。

人気のリゾート地・セブ島で4日に撮影された映像では、街に押し寄せた濁流によって、複数台の車が流されている。雨に加え激しい風も吹き荒れ、最大瞬間風速50mを観測した。

現地ではその被害状況が徐々に明らかになってきた。

軍のヘリ墜落で6人死亡

フィリピンでは台風25号の直撃を受け大きな被害が出ている。あふれた水により各地で何台もの車が流され、折り重なるように停車していた。

地元住民:
テレビ、キッチン、エアコン、窓、全部壊れました。

フィリピン当局によると、これまでに66人が死亡した。26人が行方不明となっていて、避難住民は43万人以上に及んでいる。

また、被害状況の確認に向かおうとしていたフィリピン軍のヘリコプターが墜落し、6人が死亡したという。
(「イット!」11月5日放送より)

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