ローマにある人気の観光地から直線で約500m北東にある、13世紀に建てられたという建物。
修復作業中に、それが突然、崩落。しかも、同じ日に2度も崩れた。
その瞬間を、カメラが捉えていた。
救出作業を行っていたところ、2度目の崩落発生
イタリアの首都・ローマで3日に起きた、崩落事故の瞬間を捉えた映像。

13世紀の中世に建てられた塔が突然崩れた。

現場はローマにある人気の観光地「コロッセオ」から直線で約500m北東にある「コンティの塔」だ。

13世紀に建てられたというこの塔。

2008年に撮影された画像では、1階部分にフェンスが設置され、出入りができないようになっている。

また、落下物に対しての防護柵も設置されている。

現地当局によると、塔は2006年から使用されておらず、数年前から修復作業が進められていた。

事故当日も修復作業を行っていたところ、3日午前11時半前に1回目の崩落が発生。

現地の消防が作業員の救出作業などを行っていたところ、1回目の崩落から約1時間半後の午後1時前…。

この日2度目となる崩落が発生した。

映像では、始めに外壁の一部が崩れ出し…。

その後大きな音を立てて 内部が崩落している。
崩落を目撃したという人は、次のように話す。

崩落を目撃した女性:
崩落は2回ありました。最初は斜めに崩れて、2回目は塔の内部がまっすぐに崩れ落ちた感じでした。
崩落を目撃した男性:
最初に外階段が崩れました。その後、建物全体が崩れ始めて、大きな砂ぼこりが立ち上がりました。

この男性は、「危険な建物は他にもある」と指摘した上で、こう訴える。
崩落を目撃した男性:
この塔が放置されているのを何年も見てきました。考古学的な遺産は、もっとしっかり管理されるべきです。

この事故で、作業員の1人が重傷。

また、崩落した瓦礫の中に埋もれた作業員は事故発生から11時間後に救出されたが、その後、死亡が確認されたという。
現地当局は、事故が起きた詳しい状況を調査している。
(「イット!」11月4日放送より)
