愛知県蒲郡市の「蒲郡オレンジパーク」は、1年を通してフルーツ狩りが楽しめる農園です。今の季節は甘みと酸味のバランスが絶妙な極早生(ごくわせ)みかんが食べ放題です。
■海と山に囲まれた“みかんの里” …蒲郡オレンジパーク
名古屋から車で約1時間の場所にある愛知県蒲郡市の「蒲郡オレンジパーク」は、春はイチゴ、夏はメロンと1年を通してフルーツ狩りが楽しめる観光農園です。 中でも1番人気は、秋のみかん狩りで、多い日には1日約2000人が訪れます。

蒲郡オレンジパークのみかんのおいしさの秘密は、海と山に囲まれた地形。 三河湾からのミネラルたっぷりの潮風を浴びながら、日当たりのいい山の南側の斜面で、糖度の高いみかんが育てられています。
サッカーコート約4面に当たる3ヘクタールのみかん畑では、時間無制限・食べ放題(中学生以上1430円)でみかん狩りが楽しめます。

蒲郡オレンジパークの担当者:
「一番良い時季に入ってきました。だいぶ黄色くなってきて、今から食べ頃になってくる」
“おいしい実を見分けるポイント”を教えてもらいます。
担当者:
「おいしい位置は、だいたいこの辺。あまり上の方に行くとおいしくないし、下の方でもおいしくない」

ポイントその1は、木の真ん中あたり。 十分な日差しと適度な風通しのため、木の真ん中あたりが1番おいしいゾーンだといいます。
担当者:
「ちょっとゴツゴツしているものを選ぶと、おいしいみかんに当たるかな」

ポイントその2は、皮がゴツゴツ。意外にも表面がゴツゴツしている方が甘く熟しているといいます。 収穫は軸を持ってクルクル回すだけです。
■お土産コーナーも充実…農園スイーツが人気
この時期、収穫のピークを迎えているのは「ゆら」という極早生品種。 酸味を楽しむ極早生の中でも、甘味が強い人気品種です。 2025年は猛暑で色付きが例年より2週間ほど遅れましたが、その分糖度が上がって濃厚な味わいに仕上がっているといいます。

リポート:
「味が濃い。果汁がたっぷりで、ジューシーなんですけど、甘みもありつつ、程よい酸味が追いかけてきました」
この日は平日でしたが、次々に観光客が。 中には愛知県外からのツアー客も。
客:
「甘いです」
別の客:
「お土産に買って帰ります。孫も待っていると思います」

ちなみに、持ち帰ったみかんは冷蔵庫に入れず、風通しがいいところで保存し、常温で食べるのがおすすめ。 お好みでお風呂に浮かべて少し温めて食べると、甘みがぐっと増すといいます。

蒲郡オレンジパークは、お土産コーナーも充実。 「極早生みかん」(1キロ800円~)はもちろん、農園で取れたみかんの果肉入りの「みかんジュース」(350円)や、果汁をたっぷり練り込んだ「みかんのばうむ」(1320円)などが人気です。

自然の恵みが育んだ旬のみかんは、今年も笑顔あふれる秋の風物詩になっています。
