北海道電力は泊原発3号機が再稼働した場合、家庭用の電気料金を約11パーセント値下げすると発表しました。
全国で最も高い電気料金はどうなるのでしょうか。
「家庭向け電気料金で現在の料金と比較して、11パーセント程度の値下げに」(北海道電力 斎藤晋社長)
北電の斎藤晋社長は泊原発3号機が再稼働した場合、家庭向けの電気料金を約11パーセント引き下げると説明しました。
月1000円程度の値下げとなり、平均的な電気料金は月額8300円程度になるということです。
「防潮堤の安全対策費や定期点検費は増加するが、再稼働に伴う燃料費の減少がそれを上回ることで年600億円程度の費用の低減効果が発生する。物価と金利上昇の影響として年300億円程度の費用増が見込まれるが、経営効率化の深堀りでさらに年200億円程度を見込むことで、今回の値下げの原資として年500億円程度を見込んでいる」(斎藤社長)
北電は2013年から3回にわたり、火力発電の燃料費増加を理由に料金を値上げしてきました。
大手電力10社が発表した12月検針分の一般家庭の電気料金は、北海道電力が9351円と全国で最も高くなっています。
これが8300円程度となると、6番目の水準にまで下がることになります。
泊原発3号機は2025年7月、原子力規制委員会の安全審査に12年かけて合格しました。
北電は2027年早期の再稼働を目指しています。
そのカギとなるのが地元の同意です。
再稼働に向けて法的には必要ありませんが、事実上の条件となっているからです。
北電から値下げ幅の説明を受けた鈴木知事は。
「値下げの内容、考え方について北海道民に丁寧に説明することが重要」(鈴木直道北海道知事)
原発再稼働による電気料金の値下げと安全性の確保。
北海道民の理解を得ることはできるのでしょうか。
 
       
         
         
        