日本古来の製鉄法たたら製鉄が今も行われている島根県奥出雲町で地元の小学生がたたらの操業を体験しました。
たたらによる鉄づくりを体験したのは、奥出雲町内の小学6年生75人です。
奥出雲町では子どもたちに地元に伝わる伝統技術に理解を深めてもらおうと毎年体験学習を行っていて、今年は10月30日から作業に入りました。
31日は町内でたたら製鉄を営む日刀保たたらで最高責任者を務める「村下」堀尾薫さんの指導を受けながら、30日に作った炉の中に砂鉄と木炭を交互に入れる作業と「ふいご」と呼ばれる装置を使って炉に風を送り込む作業を朝から繰り返し行いました。
小学生:
「将来、たたらに入りたいと思いました」
「砂鉄や炭を入れるタイミングが難しかった」
日刀保たたら 村下・堀尾薫さん:
「12人操業員いて3分の1はこの体験学習を経て今実際にプロとしてやっている。
こうして未来永劫続いていけばと後継者養成にも繋がっていくと思う」
作業は夕方まで続き、鉄の塊「ケラ」を取り出すまで行われました。
子どもたちは古来から続く伝統技術を体験しながら郷土を愛する心を育んでいました。