仙台市内の国道交差点で自転車の女性をはねて死亡させたとして、過失運転致死などの罪で起訴された58歳の男の初公判が、10月31日、仙台地方裁判所で開かれた。被告は起訴内容を全面的に認めた。
被告は、山形県天童市に住む58歳のトラック運転手の男。起訴状などによると、被告は6月20日、大型トラックを運転中、仙台市宮城野区原町の坂下交差点を左折する際、自転車で横断中の68歳の女性を巻き込み、死亡させたとされている。
女性はトラックの左前輪に巻き込まれ、約180メートルにわたり引きずられた。被告は事故後、現場から約10キロ離れた路上でトラックの下に挟まった自転車を取り除き、そのまま多賀城市の配送先に向かったとされる。
公判で被告は「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。
検察側の説明によると、被告は事故直後の状況について、「車体の下から異音を感じ、部品が壊れたと思って車を停めた」「タイヤを確認したが、パンクしていなかったので出発した」と供述しているという。
被告はその後、ひき逃げ(救護義務違反)の罪でも追起訴されており、次回の公判は12月に予定されている。
 
     
       
         
         
        