名古屋市南区の集合住宅に、娘2人を長時間放置したとして両親が逮捕されました。事件発覚時、生後3カ月の次女が頭の骨を折る大ケガをしていたことが分かり、警察は日常的なネグレクトや、虐待がなかったか調べる方針です。
■約7時間にわたり外出…買い物や飲酒
時折、笑顔を見せながら車へと乗りこむ男。保護責任者遺棄の疑いで逮捕され、30日朝に送検された、名古屋市南区の会社員・北島遥生容疑者(23)です。

遥生容疑者と内縁の妻・エリカ容疑者(22)の2人は今年7月、南区の自宅に、当時1歳の長女と生後3カ月の次女を長時間置き去りにした疑いが持たれています。
きっかけは、消防から警察に入った110番通報です。
<110番通報>
「夫婦げんかが起こっている」

駆け付けた警察官が2人から事情を聴いたところ、娘を放置したまま長時間外出していたことが発覚しました。およそ7時間にわたって一緒に買い物をしたり、飲食店で酒を飲んだりしていたとみられています。
■近所の住民「遊んでいても(子供に)話しかけない」
警察はさらに、その場にいた生後3カ月の次女の様子がおかしいことに気付き、病院に搬送したところ、頭の骨を折る大ケガをしていたことも分かりました。

次女は入院したものの命に別条はないということですが、2人は警察に対して「育児中に床に落としてしまった」と説明したといいます。
近所の住民はエリカ容疑者について…。
近所の住民:
「人を寄せ付けない雰囲気の方だった。遊んでいるところを見ても、全然(子供に)話しかけないし」
警察は2人の認否を明らかにしていませんが、日常的なネグレクトに加え、暴力による虐待がなかったか調べる方針です。

 
       
         
         
        