寒さの到来とともに鍋料理の需要が高まるなか、いま白菜やキャベツなどの葉物野菜が値下がりしている。背景には天候に恵まれたことなどがあるという。
白菜は去年の約6割、キャベツは約半分の仕入れ値に
日に日に寒さが増すこの時期、食べたくなるのが冬の定番料理「鍋」だ。
東京・中央区のちゃんこ鍋の専門店「ちゃんこ玉海力 銀座店」は、連日予約で満席になっている。
一番人気は名物の「塩ちゃんこ」。たっぷりのキャベツに豚肉、自家製のつくね、そして野菜を10種類以上入れ、鶏や豚、牛などの出汁をベースにしたスープで炊き上げる。
客:
鍋はやっぱりこの季節、寒くなってきたのもあってめちゃめちゃ旨かった。
客:
野菜もいっぱい入ってておいしい。キャベツは少し甘い感じがあるじゃないですか。それが塩にあってるんじゃない。
来店客に鍋料理で欠かせない具材といえば何か聞いてみると……。
客:
鍋に白菜なかったら、それは鍋じゃないしっていうのはあるから。
客:
キャベツが大好きです。
店の人によると、鍋に欠かせない野菜の仕入れ値は下がっているという。

ちゃんこ玉海力 二代目店主・河邉佑太郎さん:
一番多く(鍋に)入っているのは、キャベツ、白菜類です。白菜が去年の約6割、キャベツが去年の約半分の金額で入ってきます。人件費だったりとか光熱費とか、エネルギーの金額も上がってるので、材料費が下がるというのは僕らからしたらありがたいです。
天候に恵まれキャベツは“半値以下”に
10月30日、東京・墨田区の「スーパーイズミ業平店」を取材すると、店頭には冬野菜がズラリと陳列されていた。
取材班:
白菜は88円とかなり安いですね。大根も1本99円で販売されています。
店頭に並べられた白菜は、次々と客のカゴの中へ入れられていった。
取材班:
ほんの約10分で白菜がほとんどなくなっています。飛ぶように売れています。棚がカラになってしまいました。
スタッフが急いで補充するが、次々と売れていた。
安い野菜はこれだけではない。
