今年のおいしいお茶を決める品評会「日本茶アワード」で嬉野市で開発された「琥珀の香り」が部門別最高賞のプラチナ賞に選ばれました。
【岩部リポート】
「こちらが琥珀の香りです。いただきます。すっきりとした味わいの中にほんのり果実のような甘みが感じられます」
今年の日本茶アワード「フリースタイル部門」で最高賞のプラチナ賞を受賞した「琥珀の香り」
嬉野市で茶の農園を経営する太田裕也さんが、県茶業試験場と民間企業によって生み出された佐賀県独自の新たな製法を使い開発したものです。
日本茶アワードは、11年前から毎年開催されている品評会で、今年は503点が出品されその中から部門別最高賞のプラチナ賞には14部門で20点が輝きました。
太田さんは去年も別の茶でプラチナ賞を受賞。
2年連続の受賞は全国でも珍しく県内では初めてだということです。
【太田裕也さん】
「正直なところ2年連続とれたというのはびっくりしているし、大変うれしく思う。試験場の協力のおかげでとれたということにも大変感謝している」
透き通った琥珀色で熟した果実のような香りと、自然な甘さが特長の「琥珀の香り」
製造過程にこだわりがあるといいます。
「静置発酵」という工程です。シートをかぶせることで保湿・保温をします。
【太田裕也さん】
「紅茶や烏龍茶と同じように発酵させて果実感のある甘い香りを出すための工程となっています」
また、もみ込まずに100度で乾燥させ発酵を止めるのも製法の特徴で、渋みのない透明感のある味に仕上がるということです。
【太田裕也さん】
「今年販売してみてどれだけお客様の反応が良いかわからないので加味しながら製造を頑張っていきたい。いろいろな発酵茶に挑戦し新しい嬉野の魅力を伝えていけたらなと思う」
琥珀の香りは、11月上旬からホームページで販売するということです。
また今後は、嬉野市を中心に東京などにも出荷する予定です。