神戸空港で去年8月、ヘリコプターが誤った地点に着陸した問題で、国の運輸安全委員会が調査報告書をまとめました。
去年8月、「学校法人ヒラタ学園」のヘリコプターが、神戸空港の管制官からヘリパッド(ヘリコプター用着陸地点)に着陸するよう指示されたにも関わらず、滑走路に着陸しました。
国は、重大インシデントに認定し調査してきましたが運輸安全委員会が30日に公表した調査報告書によると、機長は管制官の指示を正しく復唱していたということです。
しかし、「機長は自らの技量の維持に良い機会と考え、連続離着陸訓練と同様の感覚となり、滑走路への着陸に意識がすり替わってしまった」と推定しました。
ヒラタ学園は、管制の指示と着陸しようとする場所との整合性の確認を強化するなど、再発防止策を提出しています。