自分好みの具材を選べる新感覚の麺料理が若者の心を掴む

富山市四ツ葉町の産業道路沿いに今年8月にオープンした麻辣湯(マーラータン)専門店「コクミマーラータン」。連日行列ができるほどの人気店となっている。特にZ世代の女性を中心に「大バズリ」している理由を探るべく取材班が足を運んだ。
50種類以上から好きな具材を選ぶ楽しさ

「谷さん、Z世代に大人気の麻辣湯を知っていますか?」と吉國アナが問いかける。「麻辣は聞いたことがあるけど…」と答える谷アナ。中国四川発祥のちょっと辛い麺料理であり、現在Z世代に爆発的な人気を誇るこの料理を、「バブル世代を代表して味わってみたい」と谷アナは意気込んだ。

店内に入ると、奥に並べられた具材が目を引く。店のシステムは、自分でボウルとトングを手に取り、好きな具材を選ぶというもの。50種類以上の具材から選べることが人気の秘密の一つだ。
「迷いません?食べる前に、自分でこんな中から選ぶってこと?ええ!」と谷アナは驚きの声を上げた。
多彩な麺と野菜で健康志向にも対応

店長の韓依秀さんが「野菜やお好きな麺を入れてください」と案内する。

麺のコーナーには様々な種類が並ぶ。低カロリーの春雨やモチモチとした食感の中華麺、弾力の強い太麺など、食感の違いを楽しむことができる。また「揚げ湯葉」など変わり種の具材もある。

野菜やキノコも豊富で、ヘルシー志向の若者たちに受けている点も見逃せない。どの具材も100グラム380円という価格設定だ。
スープの辛さは4段階から選べる

具材を選び終わったら、重さを量り、スープの辛さを決める。韓店長によると、辛さは4段階。「ゼロは子どもも食べられる味、微辣はキムチくらい、中辣は辛ラーメンくらいの辛さ。麻辣は中の3倍ほど辛い、痺れます」とのこと。

谷アナは中辣、吉國アナは微辣を注文。選んだ具材は厨房で特製スープで煮込まれる。このスープが絶品で、和牛の骨と牛乳、そして40種類以上の漢方、20種類以上の香辛料を3時間じっくり煮込んで仕上げたものだ。
「くせになる辛さ」がリピーターを生み出す


5分ほどで料理が完成。麺4種類と野菜をたっぷり選んだ谷アナの中辣と、ラー油などの香辛料を控えめにした吉國アナの微辣が運ばれてきた。

「すごい、いろんな麺が。辛いかも。おいしいです。麺がもちもち」と谷アナ。吉國アナも「微辣でも結構辛いけど、ちゃんとコクもある辛さでうまみもありますね」と満足げだ。
「楽しいね。自分が選んだ具材が次々に出てきて」という谷アナに、吉國アナは「くせになる辛さというか、もう一回食べたいっていう理由がすごくわかる気がします」と共感した。

最も辛い麻辣は、山椒のスパイスが利いた、まさに「しびれる辛さ」の一杯だという。
Z世代支持の理由は「自分好み」と「インスタ映え」

取材日のランチタイムには女子中高生の姿が目立った。彼女たちは必ずスマホで写真を撮ってから食べ始める。SNS映えする華やかな見た目も人気の要因だろう。
また、野菜が多く摂れることや春雨を選べばカロリーを抑えられるヘルシーさも支持されている。さらに店内にはラー油やおろしニンニク、ゴマダレも用意されていて、食べ進めながら味変を楽しめるのもポイントだ。
Z世代を超えて家族でも楽しめる新感覚グルメ
具材やスープの味を変えれば、毎回違った味わいが楽しめる麻辣湯。自分で量を調整できる点や、ヘルシーな食材を選べる点など、Z世代に支持される理由が明らかになった。Z世代といわず家族でも楽しめる。
