アメリカのヘグセス国防長官は29日、アメリカ軍が東太平洋の公海上で麻薬を密輸していたとみられる船を攻撃し、乗組員4人を殺害したと発表しました。
ヘグセス国防長官は、SNSに「トランプ大統領の指示に基づき、東太平洋で指定テロ組織が運用する麻薬密輸船に破壊攻撃を行った」と投稿し、乗組員の男4人を殺害したと明らかにしました。
公開された動画には、攻撃を受けた船が爆発し、激しく炎上する様子が映し出されています。
ヘグセス国防長官は、「情報機関は、この船が麻薬を積んで、公海上のいわゆる密輸ルートとして知られるルートを航行していたことを把握している」と主張しています。
また、「西半球は、もはや麻薬テロリストにとって安全な場所ではない」と、警告しました。
アメリカ国防総省は27日にも、東太平洋で麻薬を密輸していたとみられる船4隻に対して3回の攻撃を行い、乗組員14人を殺害したと発表しています。
ヘグセス国防長官は、「麻薬テロリストをあらゆる場所で追跡し続け、排除していく」と述べ、今後も攻撃を繰り返す考えを示しています。
アメリカ国内では、一方的な判断による攻撃で乗組員の殺害を繰り返す軍の手法に対して、正当性を疑問視する声が広がっています。