新潟県阿賀町で地元の高校生が考え、自ら調理した特別な弁当が販売されました。取り組みを通じ、生徒たちは地域の人と関わりながら地元への理解を深めていました。

10月28日、阿賀町の温泉施設で販売されていたのは、地元の阿賀黎明高校の2年生が作った弁当です。

この特製の弁当には、阿賀町の特産である“エゴマ”や“キノコ”などがふんだんに使われています。さらに、こんな特徴も…

【生徒】
「ハンバーグは豆腐を使い、高齢者の方でも食べやすいように脂身が少ない。ヘルシー」

実は特製弁当販売の約1カ月前、地域の人たちへのインタビューを行っていた生徒たち。

そこで受け取った声を踏まえ、どのようなメニューが地域の人に喜ばれるかを考えた結果、地元の食材を使い、健康に配慮した今回の弁当に行き着きました。

地域の人からの評判は上々のようです。

【お客】
「血圧の薬なども飲んでいるので、(ヘルシーなのは)いい」

【お客】
「地元にいて、エゴマなど色々な特産物があることは知っているが、なかなか自分の家で料理に使って食べることはない。大変おいしい」

【生徒】
「阿賀町を今回のお弁当で感じていただけたらいい」

地域の人と関わりながら、主体性や協調性を育むとともに、地元への理解を深めてもらおうと、家庭科の授業で毎年行われているこの取り組み。生徒たちにとって貴重な経験となっています。

【生徒】
「練習の段階では、きょうほど速くできなかった。みんなの一体感が一致したからこそ、今回、すべて無事に終えられたと思う」

生徒たちはいきいきとした表情で仲間との団結力を強め、地域に溶け込んでいました。

NST新潟総合テレビ
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