今年3月まで新潟県佐渡市の中学校に離島留学していた女子高校生が、鬼太鼓の踊り手として地元の祭りに参加しました。勇壮な舞いに多くの拍手が送られました。

10月29日午前6時、佐渡市両津地区鷲崎に鳴り響く鬼太鼓。

鬼を演じる一人が、高校1年の樋宮花音さんです。

今年春、離島留学生として佐渡市の内海府中学校を卒業し、地元の五泉市に戻った今も留学中に出会った鬼太鼓に魅せられ、時折、海を渡っています。

【樋宮花音さん】
「地域によって踊り方が異なっていて、鷲崎は大胆な迫力ある動きと繊細な細かい動きが魅力だなと思う」

この日は初めて、丸一日かけて家々を門付けする『鷲崎祭り』に参加しました。

【樋宮花音さん】
「まだまだ新米ではあるが。心を込めて一軒一軒回っていきたい。頑張る」

【門付けを受けた人は】
「すごい、女の子が。びっくりした」

体力が必要な鬼太鼓。門付けの合間には住民から食事を振る舞われました。

【樋宮花音さん】
「ありがたい」

樋宮さんの勇壮な舞に、指導した野崎克裕さんは…

【鬼太鼓を指導 野崎克裕さん】
「涙が出そうなくらいうれしく思った。(樋宮さんは)鷲崎の鬼太鼓に思い入れがある。(佐渡に)来るたびに上手になっていくのが分かり、うれしいの一言に尽きる」

途中、観光客の写真撮影にも応じ、伝統芸能の担い手として役割を全うした樋宮さん。

後継者不足が叫ばれる鬼太鼓において、その存在は希望です。樋宮さんは今後も佐渡を訪れ、鬼太鼓を披露する考えです。

NST新潟総合テレビ
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