全国でクマによる被害が相次ぎ、秋田県は対策のため自衛隊派遣を要請しました。新潟県内でもクマの出没件数が過去最多となる中、花角知事は“最大級の警戒”を呼びかけるとともに、自治体の対応状況について情報収集にあたる考えを示しました。

【花角知事】
「危機感というか、憂慮する事態ということだと思う。最大級の警戒をお願いしたい」

10月29日の会見で花角知事が呼びかけたのは、被害が相次いでいるクマへの警戒です。

県内では今年度、これまでにクマによる人身被害は13人に上っていて、出没件数は過去最多の2114件となっています。

そのクマ対策をめぐっては、秋田県が「マンパワーが足りない」などとして28日、自衛隊に支援部隊の派遣を要請しました。

こうした動きを受け、花角知事は県内の自治体の態勢などについて情報収集にあたる考えを示しました。

【花角知事】
「ただならぬ事態。通常ではない事態というところでの危機感が多くの自治体にあるのだと思っている。担当部局からも情報を集めて聞きたいと思っているが、新潟県も同じような状況があるのかというところ」

県は現在、警戒レベルの最も高い『クマ出没特別警報』を発令していて、県民に対し、ホームページで公表している『クマ出没マップ』を活用することや住宅近くに柿の実などがある場合、早めに収穫することなどを呼びかけています。

NST新潟総合テレビ
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