南陽市で、山林火災の復興に向けた植樹が行われた。市民に親しまれた里山の再生に向けた取り組みが本格化している。
2024年5月、南陽市の秋葉山(あきはさん)で発生した大規模な山林火災。
県内で起きた山林火災としては過去10年で最大となる約122ヘクタールが燃え、発生から9日目に鎮火した。
(リポート)
「火災から1年半が経過した南陽市・秋葉山です。現在は焼けた木は切り落とされ、開けている状態になっています。きょうは復興の第一歩として植樹が行われています」
この植樹は南陽市とイオン環境財団が主催したもので、市民など約170人が参加した。
参加者はスコップで穴を掘り、ヤマザクラや市のシンボルのイチョウなど計1000本を植えていった。
(山形市から)
「真っ黒こげの木が道にあったのですごい火事だったのだと思った。植えた木が育ってほしい」
「登ってきた時に黒い木が多く見えて、その時の惨状が実際に目にしたわけではないが心にくるものがあった。この木が成長したところをまた見に来たい」
この火災で、山小屋の建物2棟とトイレなどが焼けたことから、財団から新たなトイレが寄贈された。
南陽市の中央に位置し、市民のいこいの場として知られる秋葉山。
復興に向けた取り組みが着実に進んでいる。
(南陽市から)
「以前は木がたくさん生い茂っていた。今、こんな状態になっているのを登ってくるまでは、下から見ている限りはわからなかった。子どもたちが気軽に登ってきて自然を楽しめる山になってほしい」
(南陽市・白岩孝夫市長)
「秋葉山を再生できる・一歩を踏み出せるのは本当にありがたい。みんなの心が落ち着く緑の山の姿を1日も早く取り戻したい」
29日に植えられた木は今後、市が手入れを行い、徐々に以前の景観を取り戻していく。
 
       
         
         
        