秋田の事業者が遊佐町に所有する土地で検討している採石計画について、意見交換会が開かれ、住民から反発する声が相次いだ。
秋田の川越工業は、鳥海山のふもと・遊佐町吉出臂曲にある所有地で採石を検討している。
川越工業は9月、「湧き水への影響などを考え採掘区域を縮小する」計画を示し、町に2回目の事前協議書を提出した。
28日夜に開かれた意見交換会では、住民から計画に反対する意見や要望があがった。
(町民)
「環境は破壊されてからではどうしようもない。そうなる前に予防的な措置を講じていかなければならない」
「業者の掘削は、2メートルはオーバーする計画だが、申請する余地はあると考えている。法律的な部分も町としてかみ砕いて町民に示す必要がある」
川越工業側は、2メートル以上掘削したとしても、山の土壌が雨水を貯め水の量を安定させる「水源涵養機能」を害すことはないとして今回新たに計画を提出。
最大で約30メートルの掘削を予定している。
(遊佐町・高橋務副町長)
「鳥海山は町の財産なので、その保全を最優先に進める考え。町の条例に沿った手続きを進めていく」
町は11月下旬までに、条例の「規制の対象」となるか判断する。