JR東海はリニア中央新幹線の工事費が約4兆円増え、11兆円になる見通しだと発表しました。丹羽社長は今後インフレが拡大すればさらなる費用増額のリスクになるとの見解を示しています。
JR東海・丹羽俊介 社長:
品川―名古屋の総工事費ですが、11兆円になる見通しでございます
10月29日、丹羽社長が発表したのがリニア新幹線の工事費の増額です。
主な理由として物価の高騰で2.3兆円、難工事への対応で1.2兆円などを上げています。
リニア新幹線の工事を巡っては、静岡工区について県が環境などへの影響を懸念し着工していません。
静岡工区は完了までに10年かかると見積もられていて、今回は2035年までに完了すると仮定して試算しています。
丹羽社長は今後インフレが拡大すればさらなる費用増額につながる可能性があるとの認識を示しました。
JR東海・丹羽俊介 社長:
どのくらいの影響があるのか現時点では見通しづらいが、そういった要素はリスクとしてある
こうしたなか、29日、静岡工区の工事で発生する土の処理方法について議論する県の専門部会が開かれました。
JR東海は有害物質を含む「要対策土」について、遮水シートに加えて福島第一原発の土壌汚染対策などで使われた一度破れても自然に修復する特殊なシートを使う案を示し、県の委員を務める専門家も理解を示しています。
 
     
       
         
         
        