北海道や東北で相次ぐクマ被害に関するニュースです。
環境省によりますと、今年度クマに襲われて亡くなった人は、全国で11人にのぼり、過去最多となっています。

こうした被害もあり、宮崎市で鳥獣被害対策製品の製造・販売を行う企業では、クマの捕獲用に檻の問い合わせが増えています。
動物による農業被害の対策で使用する罠や檻などを販売する宮崎市の「イノホイ」です。

本来イノシシやシカの捕獲に使用する檻が今年の春ごろからツキノワグマの捕獲用として問い合わせが増え、売れていると言います。

(イノホイ 福士憲吾さん)
「(クマの)被害も増えてたり、目撃情報も増えている中で、例年から比べて120パーセント(約1.2倍)くらいで推移していっているような感じ。猟友会に所属されていたり、有害の駆除資格を持っている方からのご注文になると思います」

檻の大きさは幅と高さが1メートルで奥行は2メートル。体長が約100センチから150センチのツキノワグマの捕獲が可能です。

福士さんによると、クマ用の檻は通常15万円以上しますが、イノホイが販売するイノシシ・シカ用の檻は約7万円と半額以下で購入できるため、問い合わせが多いのではないかということです。

また、イノホイでは、クマ用の護身グッズも販売していて、特に撃退スプレーの売れ行きは、去年と比べて約1.5倍に。現在は欠品となっていて、春先まで入荷はない見通しです。

(イノホイ 福士憲吾さん)
「そもそも僕らの仕事自体が農作物の被害を減らしたりというのをメインにやっているが、人への被害というのがクマは出ていると思うのでそういったことが少なくなるように少しでも寄与していきたいなと思っています」

テレビ宮崎
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