高値が続くコメの価格。10月19日までの1週間にスーパーで販売されたコメの平均販売価格は5kg当たり4251円。5月中旬の最高値4285円に迫っています。

鈴木憲和 農水相:
需給の安定を図ることによって価格の安定が図られて結果として生産者が先を見通せる環境をつくっていく。そしてそれが消費者にも受け入れてもらえるような状況であるという環境をつくることがまず第一だと思っております

農林水産省の元職員で米どころ山形が地盤の鈴木憲和 農水大臣。石破政権の「増産」から一転「需給に応じた生産」で価格を安定させていく方針を示しています。

静岡市駿河区のスーパーに並んでいた新米の多くは販売価格が5kgあたり4000円台後半。これまでで一番高い金額だといいます。

田子重西中原店・増田克己 店長:
今まで私の経験してきた中では一番高いと思います。今もお米の価格が高い状況で推移しているので、これから減産(生産調整)となると、今後また値上げになるのではと店側としては懸念がある

消費者からも不安の声があがっています。

来店客:
(Q.新米の値段見た?)見ました、あまり変わってない。結構家計も厳しい状態なので早く下がってくれれば良い

来店客:
(Q.新米が5kg約5000円だが?)うちはまだ買っていない。悩んでいて食べたいけどまだ買っていないです

来店客:
「令和のコメ騒動」って言いますね。初めてです、お米でこんなに悩むのは

来店客:
やっぱりここ1年で上がりすぎ。備蓄米を放出して過去2~3年のものがなくなることを考えると減産より増産して余った分を輸出などしていけばいいのでは

高値が続くコメの価格は値下がりの見通しが立っていないのが実情です。

田子重西中原店・増田克己 店長:
今のところは分からない。今後のコメの状況次第。供給量が少ないと市場価格も上がっていくだろうし、見通しがつかないような状況

また、鈴木大臣も1~2週間では下がらないとの認識を示しています。

鈴木憲和 農水相
今すぐに価格がドンと下がることは、現実的には難しいだろうと思う

こうしたなかで鈴木大臣が物価高対策としてあげているのが地方への交付金を活用した「おこめ券」の導入です。

鈴木憲和 農水相:
おこめ券(の導入)と前から申し上げているので、どういう使い方をしてもらいたいと思っているか、しかるべきタイミングで説明させて欲しい

とはいえ消費者の多くが求めているのは1日でも早く今の価格よりも安くなること。政府の対応が注目されています。

テレビ静岡
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