JR西日本は29日、利用者の減少で採算が悪化している赤字路線について赤穂線と呉線の2路線を新たに公表対象に加えました。
JR西日本は2022年から1日の1キロ当たりの乗客数が2千人未満である路線の収支を公表していて、29日、新たに19路線32区間における2024年度までの3年間の平均収支がすべて赤字だったと明らかにしました。
営業キロ数では全体のおよそ37パーセントが対象となっていて利用者の減少から新たに赤穂線の播州赤穂〜長船、呉線の三原〜広の2区間が公表対象に追加されました。
赤字額はあわせて267億円あまりで、沿線人口の減少や物価高騰などの理由で8区間で収支が悪化しました。
JR西日本の担当者は他の区間についても「全体として収支率が低いまま留まっているのは変わらない」としています。
1日の乗客数が2千人未満である路線についてJR西日本は、大量輸送という観点で鉄道の特性を発揮できていないとして、今後について沿線の自治体と協議を進めるとしています。