原発から出る高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のごみ」の最終処分場をめぐる調査の是非が争点となった、北海道後志地方の寿都町長選挙で10月28日、現職の片岡春雄氏(76)が7回目の当選を果たしました。
「(核のごみをめぐり)一石を投じた責任者として、その先頭に立ってこれからも活躍していきたい」(片岡氏)
寿都町長選は「核のごみ」の最終処分場をめぐる調査の第2段階、「概要調査」に進むことに賛成の現職・片岡春雄氏が、これに反対する新人・大串伸吾氏を487票差で破り、7選を果たしました。
概要調査への移行には知事と地元首長の同意が必要で、鈴木知事は反対の姿勢を示していました。
国から概要調査移行に伴う照会があった場合、寿都町は町民の意向を確認するために、すでに住民投票に関する条例を定めていますが、片岡氏は国の照会前の住民投票は「国から話がなければしない」などと述べました。