2カ月以上の休止を経ての再開です。

8月の豪雨災害の影響で営業を休止していた霧島市の温泉施設「西郷どん湯」が28日、82日ぶりに再開し、さっそく常連客などでにぎわいました。

28日朝5時、霧島市隼人町の「西郷どん湯」。

久々の再開を前に湯船には自慢の掛け流しの温泉が張られ、オープンに向けた準備が着々と進められていました。

西郷どん湯・中村良美さん
「(浸水は)この辺だったかしらね。(泥は)残っていないですね。きれいにしていただいて」

8月8日、霧島市や姶良市を中心に県内を襲った豪雨では、「西郷どん湯」も2メートル近く浸水。

その後、ボランティアなどの助けも借りて、泥の撤去や電気設備の修理など再開に向けた復旧作業が進められていました。

西郷どん湯・中村良美さん
「色々な人にお世話になって援助してもらって大変感謝している」

西郷どん湯温泉組合・勝目政隆理事長
「(再開は)うれしいですよ。(私が)この役になってからは一番ダメージが大きかった。あとに続く人にバトンタッチをしないといけないから」

そして午前6時。

続々と「西郷どん湯」にやってきたのは、再開を待ちわびていた常連客たちです。

営業再開を祝うと、さっそく朝風呂を楽しんでいました。

常連客
「ひどかったから被害が。川向かい(の温泉)に通っていたが、こっちが同じメンバーで来るので楽しみ」
「私はもう赤ん坊のころから入っている。1日3回ぐらい入っていた」

朝風呂を楽しんだ常連の女性
Q.湯は?
「(湯は)ちょうど良かった」

200年の歴史を持つ「西郷どん湯」。

82日ぶりの再開で見えてきたのは、この場所がつむいできた歴史と絆でした。

「西郷どん湯」では11月6日まで温泉を一般に無料開放し、宿泊は11月からの予約分を受け付けているということです。

鹿児島テレビ
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