日が短くなり、危険性がさらに高まる交通事故。1年で最も注意が必要と言われるこの時期、”夜間の運転”で事故を防ぐには。
10月21日、福島県郡山市で行われた「夜間の視認性」体験会。
日が短くなったこの時期に夜の運転の危険性を知ってもらおうと、福島県警察本部が企画した。
<様々な色の三角コーンを使った実験>
警察:「いちばん左、何色でしょうか?分かる方」
参加者:「白」警察)「白!はい、その通りです」
40メートル離れた位置からロービームで照らすと、一見6本に見えるが…
警察官:「ここまで来たら黒見えますか?」
黒いコーンもあり、実際には全部で7本。さらにその後ろには、人が…。暗闇の中では暗い色は見えづらく、より早く障害物に気付くには、ハイビームに切り替えて速度を落とすことが大切だ。
<ハイビームにして速度を落として運転>
一方、歩行者が見えづらくなる「蒸発現象」。対向車のライトと重なって人の姿が見えない。
体験会に参加した人は「茶色いコーンも見えたんだけど、黒のコーンが本当に見えなくて、あれはやっぱり怖いなと思いました」「(夜間に)どのように見えるかっていうのは、中々分からなかったんですけれども、反射材の有効(性)とか非常に参考になりました」と話す。
福島県警察本部交通企画課・佐久間正和課長は「今回の体験で、ドライバー側からどんな風に歩行者が見えているか、はたまた、歩行者がどんな風に見られているかが分かったかと思います。自分の身を守る安全行動に努めてもらいたいなと思います」と注意を促す。
2024年の10月に起きた交通死亡事故は8件と1年間で最も多く、警察が注意を呼びかけている。