江戸時代初期に活躍した剣豪、宮本武蔵ゆかりの岡山県北、作州地域の武道を世界に発信します。津山市の観光団体が10月28日、インバウンド客を対象とした武道の合宿セミナーを開きました。

(戸田奈沙記者)
「胴着を来た人が真剣な表情で稽古に励んでいます。静かな空間の中で、刀が空を切る音が響きます」

合宿セミナーは、作州武道ツーリズム推進協議会が企画したもので、会場にはアメリカ・ハワイからのインバウンド客6人が集まりました。

彼らが学ぶのは「居合道」。剣道のように相手と打ち合わず、攻撃を想定し、瞬時に刀を抜き切る動作などを通して心身を鍛える武道です。

(参加者は…)
「居合道は高度な技術。とてもためになるので気に入っている」

こちらの参加者の胸には「武蔵」と書かれたネームプレートが。

(参加者は…)
「私の本当の名前はメルヴィン・ナイダス。私自身や私の練習が宮本武蔵に似ていると言って先生が付けた」

剣豪・宮本武蔵にゆかりがあり、武道の聖地とされる岡山県北の作州地域。県内全体でも2024年、外国人宿泊者数が延べ50万人を超えるなどインバウンド需要が高まる中、外国人観光客に人気がある体験型のツアーを取り入れて、地域の武道の魅力をアピールします。

(作州武道ツーリズム推進協議会 山渋浩司さん)
「一般的に、体験する方が外国人が喜ぶ。体験型が主流になっていくと思う」

参加者は28日から6日間、1日約5時間の稽古に励み、11月3日の最終日に技能の習熟度を評価する審査に臨む予定です。

岡山放送
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