鳥取県湯梨浜町の旅行業者「メルヘン」と、関連会社の鮮魚卸売業「タケウチ」の2社が、10月20日に鳥取地方裁判所から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。
2社合計の負債総額は約4億6000万円に上ります。
株式会社メルヘンは、1986年2月に設立された旅行業者で、団体客を対象としたバスツアーの企画を中心に事業を展開していました。
飲食物の通販や食事の提供なども手がけ業容を拡大し、2000年3月期には年間売上高約10億円を計上していました。
しかし、新型コロナの影響で旅行需要が激減し、業績が大幅に悪化。
コロナ禍後は徐々に回復の兆しを見せていたものの、借入金の負担が重くのしかかり、赤字体質からの脱却ができないまま先行きの見通しが立たなくなり、今回の破産に至りました。
株式会社タケウチは1975年に創業し、1998年9月に法人改組された鮮魚卸売業者です。
鮮魚や青果などを地元旅館に販売していましたが、不採算経営が続いていたうえ、新型コロナの影響で2020年頃から休眠状態となっていました。
負債は、メルヘンが約2億8500万円、タケウチが約1億7500万円で、2社合計で約4億6000万円に上ります。