トランプ大統領は演説に先立ち、高市首相とともに拉致被害者家族会との面会に臨みました。
同行しているFNNワシントン支局の千田淳一支局長が、東京・港区内のプレスセンターから中継でお伝えします。
トランプ大統領が家族会の皆さんと面会するのは6年ぶりとなります。
トランプ氏は、日本の拉致問題について「我々は常にこの問題を心にとどめてきた。この問題は安倍元首相によって始まったもので、今は、偉大な首相となる高市首相によって引き継がれている」と述べ、改めて、政権を上げて取り組む姿勢を約束しました。
トランプ政権のこの9カ月の外交政策を振り返りますと、中東情勢やロシアのウクライナ侵攻に対応を追われ、日本の拉致問題を含めたアジアの優先順位は決して高くはありませんでした。
しかし28日、トランプ氏が拉致問題に関与するという政権の立場を明確に打ち出したことで、事態の打開に向けて改めて動き出すことになります。
宮司愛海キャスター:
トランプ大統領はこのあと都内に戻って安倍昭恵さんとの会談を調整中との情報もあります。そこにはどんな思いがあるのでしょうか?
FNNワシントン支局・千田淳一支局長:
トランプ大統領と安倍昭恵さんの面会でいいますと、昭恵さんは2024年の大統領選挙の直後にトランプ大統領の自宅となるフロリダ州のマールアラーゴで面会しています。
トランプ氏と昭恵さん、この2人の個人的なつながりはもちろんですが、安倍元首相の外交人脈についても深くかかわってくる部分があります。
というのも、2024年12月にトランプ氏と面会した5カ月後に、昭恵さんはロシアを訪問してプーチン大統領と面会しています。
その訪問をトランプ政権がサポートしたという情報があります。
安倍元首相はプーチン大統領とも何度も会談をして、個人的な信頼関係を築いてきました。
その人脈を生かして、トランプ大統領が昭恵さんを通じてプーチン氏にメッセージを託したという情報もありますので、今回の昭恵さんの面会の中でも、ロシアを含む外交関連について話題となる可能性もあります。