まもなくアメリカのトランプ大統領が来日。
東京都内各所では厳戒警備のため、緊張感が高まっています。
27日午後2時半の東京・港区では、警察官が道路を封鎖する準備をしていました。
午前中は入ることができた米軍基地の近くにある公園にも、入れなくなっていました。
羽田空港では特別警備のため、ペットボトルや燃えるごみをはじめ、全てのごみ箱が一時利用できなくなるなど、厳戒態勢が敷かれています。
街の人は、「警察がすごく道にいるので、トランプ来るんだなって感じ。(Q.何人くらい?)数え切れないぐらいいました。30人とか見てる気がする」「ちょっと騒々しい感じ」などと話しました。
2019年以来、6年ぶりに来日するトランプ大統領。
日本時間午前11時、訪問先のマレーシアを出発し、まもなく日本に到着する予定です。
一方、夜が明けた午前6時前、国際会議に出席した高市首相が帰国しました。
そして午後1時過ぎ、笑顔で官邸入りした高市首相。
首相就任から、28日で1週間。
トランプ大統領と初めての対面での首脳会談に臨みます。
その会談に先立つ25日、両首脳は電話で会談。
高市首相の印象についてトランプ大統領は、「会談はとても良かったよ。彼女は素晴らしく美しい。彼女に会うのを楽しみにしている。彼女は安倍元首相の親密な味方であり友人だったし、ご存じの通り、安倍元首相は私が最も好きな1人で偉大だった」と述べました。
一方の高市首相は、トランプ大統領について「とても快活で楽しい方だなと思いました。私のことをよく認識していただいていて、少し安倍元首相の思い出話もしながら『安倍首相がとても気にかけていた政治家であることも知っている』と」と述べ、2人がともに挙げた名前は、安倍元首相でした。
この週末マレーシアを訪問し、外交デビューを果たした高市首相。
26日はASEAN(東南アジア諸国連合)との首脳会議に臨み、各国首脳とあいさつを交わしました。
冒頭のあいさつは英語で「来年は故安倍元首相が2016年にFOIP(自由で開かれたインド太平洋)構想を提唱してから10周年を迎えます」と述べ、安倍元首相の名前を出して、“安倍路線”の継承をアピール。
過去に3回、大統領として日本を訪れたトランプ大統領。
いずれも安倍政権の時代です。
ゴルフを通じて親交を深めた2人は、満面の笑みで自撮り写真に納まることも。
炉端焼きの店で夫婦そろって夕食会を行うなど、蜜月ぶりをアピールしました。
この年の首脳会談では、トランプ大統領と同じ赤いネクタイを着用。
お互いをファーストネームで呼び合うなど、親密な関係を築きました。
トランプ大統領:
シンゾー、ありがとうございます。米日関係は、これまでで一番良い関係が築けている。
安倍首相(当時):
ドナルドとの非常に親密な個人的信頼関係により、日米同盟の絆はもはや揺るぎようのない世界で最も緊密な同盟となりました。
トランプ大統領と信頼関係を築きたい高市首相。
政府関係者からは、「名前で“サナエ”と呼んでもらえる関係に持っていきたい」という声が聞かれました。
来日するトランプ大統領への“サナエ流おもてなし”とは。
関係者によると、高市首相はトランプ大統領にいくつかの贈り物を用意しているといいます。
1つは2017年にトランプ氏が安倍元首相らとゴルフをした際に、プロゴルファーの松山英樹氏が使用したサイン入りのゴルフバッグ。
また、被災地・石川県の金箔を使ったゴルフボールも贈る方向で調整しています。
さらに安倍昭恵さんの意向を踏まえ、安倍元首相が生前に使っていたゴルフクラブを贈ることも検討しています。
まもなく来日するトランプ大統領。
28日は日米首脳会談を行う他、横須賀の米軍基地を訪問する予定で、このあとは天皇陛下と面会することになっています。
2019年には令和初の国賓として皇居での歓迎式典に臨んだ大統領夫妻。
式典のあとには両陛下と面会し、記念撮影。
そして、トランプ氏が陛下の手を包み込むように両手で握手をしていました。
まもなく来日するトランプ大統領。
どのような表情で日本に降り立つのでしょうか。