27日から6年ぶりに来日するトランプ大統領。日本側はトランプ大統領が好きなゴルフを中心に、さまざまなおもてなしを用意しています。

また、日本政府がピックアップトラックをアメリカから購入し、公用車としての使用を検討しているという報道もあります。

関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」で橋下徹さんは、“ピックアップトラックの購入”を巡って「高市総理にはアメリカにもき然と振舞ってもらいたい」と指摘。

「高市さんを支えている政治家は、中国や韓国には無茶苦茶厳しいが、アメリカにはからっきし弱い」と持論を述べました。

■ピックアップトラック購入を検討「アメリカにもき然と振舞ってもらいたい」

【橋下徹さん】「トップ同士の関係を深めるために左側の方のいろいろゴルフにまつわるものの交換とか、贈与みたいなプレゼントはあるでしょう。

だけどピックアップトラックって一部報道によると、アメリカ・フォード社製のピックアップトラックとも報道に出ています。ただフォード社って、日本で売れなかったから2016年に日本から撤退しているんですよ。だから購入しても修理どうする?とか(問題もある)。もともと日本で受け入れられなかったものでしょ?」

【橋下さん】「高市さんに是非言いたいのは、アメリカにもき然と振舞ってもらいたいです。

もちろんこれ日米同盟が重要だからアメリカとけんかしろとか、アメリカとの関係を疎遠にすることではなくて、高市さんを支えている政治家、僕も知ってる人何人もいるんですけど。

何となく共通して感じるところは、中国や韓国には無茶苦茶厳しいことですよ。でも、アメリカにはからっきし弱いんですよ。そこをすごく感じる」

■「何でもかんでも理想論だけ言えばいいってわけじゃない」

【橋下さん】「(アメリカと日本は)同盟国だし、最終的にはアメリカに日本の安全を守ってもらっているところもあるので、何でもかんでも理想論だけ言えばいいってわけじゃないです。

そこはやっぱり飲み込むところ飲み込む。だからアメリカに言われたことを飲み込むとか、あと国力の違いもあるから、アメリカと日本で比べたらアメリカに言われたら、やっぱり聞かざるを得ない部分もあるんだけど、『行き過ぎはやめてね』と(言いたい)。

例えばピックアップトラックなんて、日本で売れないような、売れなかったトラックで。でかすぎるんですよ。アメ車を『買え買え』言われてるわけですよ。

安倍さんのときにはオバマさんにも言われて、それを、『いやちょっと待ってくれと。これアメ車が入ってこないの見てくれと。オバマさんと一緒にお寿司食べたときに、BMWもベンツも走っているだろう。(日本で見かけない)アメ車の方が問題じゃないか』ということでしっかりしてくれたわけで」

■「アメリカ車を購入するなら…オークションにかけて」

【青木源太キャスター】「(アメリカの車は)CMも打たないしディーラーも少ないとドイツ社はそういうことをちゃんとやってますよというのを言ったという話があります」

【橋下さん】「今回もし、トランプさんとの関係が必要で、一定もし購入するということがあったとしても、日本でオークションかけて国民に対して、割安で買うんだったら政府が補助するみたいなオークションかけたら、多分ほとんど手が上がらないから。

そういうアメ車の不人気さもちゃんとトランプさんに見せるぐらいの話の中での交流だったらいいけどね」

【青木源太キャスター】「不人気さをトランプさんに言ったら不機嫌になっちゃうかなと思うんですよね」

【橋下さん】「そこぐらいまではやらないと。不機嫌になられたら嫌だから、『じゃあ100台規模で買います』って、僕はやり過ぎだな。

やっぱりアメリカとの関係ってちょっと特別だから、国力も違うからそれもなかなか難しい関係あるけど、それでも世界各国はじっと見ています」

■「一番国際法守っていないのはアメリカ。アメリカに対してどういう姿勢でいくのかは、世界各国見ている」

また、橋下さんは、日本滞在2日目のスケジュールにも注文を付けました。

【橋下さん】「財界人との会合、特にトヨタ会長との会合の中にものすごい大きな日本の経済政策的なもの、貿易交渉的なものが入るから、そこにはやっぱり高市さんが入ってもらいたかったなって思いがあります。

それから高市さんがASEANで法の支配重視っていうことを言っていて、僕は大賛成です。いま、一番国際法守っていないのはアメリカです。

だから中国に対して法を守らせる、ロシアに対しても法守らせる、北朝鮮に対しても法を守らせることを、高市さんやその周辺はずっと言い続けてきて、その姿勢がアメリカに対してコロッと弱くなったら、他の世界各国みんなじっと見ているんだよね。

だから何でもかんでもアメリカに理想論は言えないけれども、中国や北朝鮮、ロシアにあれだけ強い姿勢でいったんだったら、アメリカに対してどういう姿勢でいくのかは、世界各国みんな見ている。外交手段やそのバランスが問われている」

■「政治主導の外交ができているのか」ジャーナリスト鈴木哲夫さん

また、今回のトランプ大統領の来日について、ジャーナリストの鈴木哲夫さんは、総理が決まる前から日程が先行していて決まったことに「政治主導の外交ができているのか」と述べました。

【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「ちょっと違う視点で言うと、トランプ大統領が日本に来るかもしれないって最初に報道されたのが、10月2日なんですよね。まだ次の総裁決まってなかったんですよ。

(その時点で)トランプが来ることが決まっていた。日本は次の政権が場合によっては石破さんがそのまま総理だったかもしれない。そんな中で日程だけが決まっていた」

【青木源太キャスター】「ASEANとのAPECの日程が決まってるから、東アジアを歴訪する日程が決まったのでは?」

【鈴木哲夫さん】「日本の政府がどういう外交をやっていこうか定まっていないときに(トランプ大統領来日の)日程が先行してることは大丈夫か?と僕は思う。つまり政治主導の外交ができているのかなと。官僚が(日程を)セットしてるのかなと。高市さん今からでも遅くはないけれども、日米外交どうするのかという方向をしっかり出す。き然とした部分(対応)も、僕も賛成」

(関西テレビ「旬感LIVEとれたてっ!」 2025年10月27日放送)

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