JAXAが種子島宇宙センターから26日打ち上げた国際宇宙ステーション、ISSに、食料や実験装置などを運ぶ新型の無人補給機はH3ロケット7号機から分離し、打ち上げは成功しました。

無人補給機は10月30日の未明には国際宇宙ステーションに到着する予定です。

轟木康陽記者
「強い光を放ちながらH3ロケット7号機がいま、種子島の空を突き進んでいきます」

26日午前9時、H3ロケット7号機が鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

今回の打ち上げは、H3ロケットとして初めて補助ロケットが従来より2本多い4本で行われました。

機体は約14分後に搭載していた無人の補給機、「HTV-X」の1号機を予定の軌道に投入し、打ち上げは成功しました。

H3ロケットは5機連続の打ち上げ成功です。

打ち上げを見学
「すばらしい。音がすごいです、やっぱり」
「子どもは打ち上がった瞬間『また見たい!』と『またチケット取って』って(笑)」

JAXA・有田誠プロジェクトマネージャ
「打ち上げは1秒の遅れも許されない。『オンタイム打ち上げ』が求められる。正直、本当に緊張した。まずは、ほっとしているというのが今の率直な気持ち。まだ気は抜けない」

JAXA・伊藤徳政プロジェクトマネージャ
「ガッツポーズで『やった!』と喜んだ。まずはISSに物資を運ぶのが第1のミッションなので、まだ気は抜けない」

「HTV-X」は2020年までに9回、輸送を成功させてきた「こうのとり」の後継機として開発され、運べる荷物の量が4トンから6トン近くに増えました。

また電力供給が可能になり、冷凍、冷蔵が必要な荷物も積めるようになりました。

「HTV-X」1号機は10月30日の午前1時ごろに、国際宇宙ステーションに到着する予定です。

滞在している油井亀美也宇宙飛行士がロボットアームを使って捕まえる予定で、打ち上げをライブ配信で見守っていた油井さんは、Xで「皆さんの期待に添えるようにしっかりロボットアームでつかみます」とコメントしています。

鹿児島テレビ
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