任期満了に伴う宮城県知事選挙(10月26日投開票)は、現職の村井嘉浩氏が当選を確実とした。
激しい接戦となった新人の和田政宗氏は、仙台市内で敗戦の弁を述べた。
「支援の思い 体現できなかった」

和田氏は、冒頭で深く一礼しながら次のように語った。
「本当にありがとうございました。本当に皆さんの応援をいただきながら、このような結果になってしまったことを深くお詫び申し上げます。
皆様方のご支援を賜った思いを私が体現できなかった、実現できなかった、そこに尽きると思っております。懸命に頑張ってまいりましたけれども、最終的に勝ち切ることができなかったことについて、心よりお詫び申し上げたいと思います。
本当にお支えをいただきまして、誠にありがとうございました」
和田氏は「今の宮城県の状況を変革したいという思いで臨んだ」と振り返りながら、「政策の浸透が十分でなかった」と自己分析した。
「出産・育児の無償化、もっと届けたかった」

今回の選挙戦で訴えた「出産・育児費用の完全無償化」については、次のように語った。
「多くの方々にご賛同いただきました。特に20代、30代、40代の方々からぜひ実現してほしいという声をいただいた。
しかし、その思いをもっとしっかりと届けることができなかったと思っています」
「自民党地方議員からも支援」参政党との共闘も言及
元自民党の参議院議員である和田氏は、今回の選挙で参政党と一体となって戦った。
自民党支持者からの反応については次のように語った。
「自民党の地方議員の方々からも多くご支援をいただき、声をかけてくださった。
この選挙は、皆様方と共に手を携えて戦った選挙だったと思っています」
今後の政治活動については「今回の結果を踏まえて、ご支援いただいた方々と意見交換を行いながら決めていきたい」と述べた。
「土葬やメガソーラーは県民の合意がない」

争点となった土葬墓地やメガソーラー事業についても改めて言及した。
「土葬墓地は県民のコンセンサスができていない中で提案された。
出産率の向上や人口流出の改善が優先されるべきだと訴えてきた」
「メガソーラーについても、私は知事になったら取りやめると公約して戦ってきた」
「SNSの誹謗中傷はあってはならない」
SNS上での誹謗中傷や虚偽情報について問われると、和田氏は冷静に答えた。
「根拠に基づく批判は良いが、虚偽や誹謗中傷はあってはならない。
事実と異なる発言を受けることもあったが、メディアの皆様には公平な扱いをお願いしたい」
SNSの影響については「自然発生的に発信が広がるもので、特に有利・不利とは考えていない」と述べた。
「外国人問題も長年取り組んできた」
また、「外国人問題や日本人ファーストの訴え」を強調した理由については次のように話した。
「私は政治家になってからずっと外国人問題に取り組んできた。
一定程度、皆さんに認識していただけたと思うが、最終的には県民がどう判断されたかを受け止めたい」
「参政党の支援に感謝」今後は協議の上で判断

応援に入った参政党・神谷宗幣代表との関係については、「支援に感謝している」と述べたうえで、今後の連携については「まず支援をいただいた方々と意見交換を重ねながら決めたい」と語った。
「一体となって戦った中で、参政党さんが支援してくださったことに感謝を申し上げたい」
仙台放送
