島しょ防衛や離島奪還などを想定した自衛隊の統合演習が10月20日から全国各地で行われていて、27日は鹿児島県奄美市の奄美空港で戦闘機の離着陸訓練が行われました。

陸、海、空の自衛隊の統合演習は全国で約5万2300人が参加して、自衛隊や民間の施設で行われています。

奄美市では26日と27日、自衛隊基地が使用できない事態を想定し、奄美空港で航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機4機がパイロットの着陸と離陸の技術を向上させる「タッチアンドゴー」訓練を1回ずつ行いました。

また10月23日には、奄美市の旧奄美空港跡地で、陸地から敵の艦船を攻撃する訓練の一部が報道陣に公開され、大分県の陸上自衛隊湯布院駐屯地のミサイル部隊が誘導弾の発射機が搭載された車両を移動させて、ミサイル発射の手順を確認しました。

関係者は自衛隊施設以外で行われる訓練の意義を次のように説明しました。

陸上自衛隊湯布院駐屯地 第2特科団長・横田紀子陸将補
「いろいろな所で訓練基盤を確保するのは非常に大事なこと。奄美大島など特に南西の地域で民有地を使えることに非常に意義がある」

この日、鹿児島県大和村で、情報収集にあたる無人偵察機「スキャンイーグル2」も報道公開されました。

自衛隊統合演習は10月31日まで行われます。

鹿児島テレビ
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