宮崎市の橘公園では、26日から飲食を提供する実証実験が行われています。
公民連携で都市公園の利活用を探る取り組みです。

(早瀬純哉記者)
「大淀川ののどかな景色と、気持ちのいい風が感じられるこの橘公園にあらたにキッチンカーが出店されました」

宮崎市の橘橋北詰にある橘公園。
26日からキッチンカーで提供されているのは…。
『鉄板で焼いたホルモン』
提供するのは、宮崎市の繁華街で37年続く飲食店「焼肉しもふり亭」です。

(STUBBORN 岡崎竜代表取締役)
「醤油ベースの味噌入り、37年営業している中で伝統を引き継ぎながら守っているタレなので生かしていきたい。手軽に安く食べられる感じでやっていこうとかなと思っている」

(早瀬純哉記者)
「散歩中に香ってきたら、つい買いたくなるような香ばしいにおいがします。おいしい。噛むたびにうまみが広がります」

さらに…。
アルコールの提供もあり、大人から子供まで楽しむことができます。

(女性は)
「もちもち感と味も濃厚でおいしかった。ビールに合う」
「みんな集まってくる場所になるんじゃないかな」

(子供は)
「おいしかった」
「おなかが減った時に、ちょっと食べれるから(うれしい)」

(男性は)
「散歩したりするが、こういうところにもっと店舗も増えてにぎやかになってくれればもっと楽しい空間になる。ホテルも多いし、宿泊者が気軽に来れたりする環境は非常にいい」

この実証実験は、宮崎市が都市公園の魅力向上を図ろうと民間事業者に都市公園の利活用方法を募集したもので、採算性を確認するために行われています。

今回手を挙げたのは移設が可能なコンテナハウスの販売などを行う宮崎市のヨシカワで、コンテナハウス付きのキッチンカーを用意しました。

常設することで利用者を増やすだけでなく、炊き出しや宿泊など災害支援の機能を備えることが狙いです。

(ヨシカワ 吉川健社長)
「どこかで災害が起こった時など、もし何かあったらいろんなところからたくさん出動できるような形を作っていきたい」

ヨシカワに声をかけたのは不動産事業などを行う宮崎市の青木商事です。
大分県別府市にある春木川公園の民間活用で企業を誘致し、立体都市公園の整備に携わった実績を持ちます。

(青木商事 青木貴寛代表取締役)
「その実績があったので県内でもそれをやりたいなというのがあった。公園は市がお金をかけて維持するが、利益も生みながら維持し地域活性化をしていく事業で非常にWINWINな事業なので」

橘公園での飲食提供はこれから約5カ月・週4日程度行われ、事業が本格化すれば売り上げの一部を市は公園の維持管理に充てます。

公園の新しい可能性を探るこの実証実験、利用者のニーズがこれからの公園のあり方を決めることにつながります。

テレビ宮崎
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