後継者不足が課題になる中「海の仕事に興味を持ってほしい」と開かれた見学会、快適な客室や充実したアクティビティを楽しめる客船に小学生が“潜入”しました。

27日朝、福岡市の博多港を訪れたのは鞍手町の小学生たち。

ヘルメットを装着し、普段は立ち入ることができない保安ゲートを通過すると「乗組員専用」の入口から、いよいよ船の中へ。

船内の客室はさまざまなバリエーションがあり、約500人が宿泊できます。

◆小学生
「寝られるなぁすごい」

◆小学生
「本当のホテルみたいでびっくりしました」

船内は温泉やカラオケ、ゲームセンターなどアクティビティも充実。

「海に浮かぶホテル」とも称されるこの船の正体は、福岡と韓国・釜山をつなぐ大型客船「ニューかめりあ」です。

博多から釜山まで約6時間半で結んでいます。

この見学会は「海の仕事に興味を持ってほしい」と九州運輸局が企画し、普段は見ることができない裏側を見学できます。

船を操縦する「操舵室」から見渡せるのは360度の大海原。

本物の舵を握った児童は…。

◆小学生
「すごい…まじで…。思ったより軽い、もう少し固いと思っていた」


船の内部を見学した後、児童たちが次に訪れたのは船を造る「造船所」です。

目の前に現れたのは、今まさに製造中の船。

全長約114メートルの「ケミカルタンカー」です。

主に飲み物や薬品など液体を輸送する船で、世界中を回ります。

この大きな船を支える1つ1つの部品作りも迫力満点です。

◆小学生
「船の溶接や組み立てに興味を持った」

◆小学生
「ワクワクしたし、すごいなと思った」

◆小学生
「大きい船も小さい船もたくさんある。臨機応変に作れるのがすごい」

私たちの生活に欠かせない「海の仕事」。

後継者不足が課題となる中、九州運輸局は今後も子供たちが興味を持てる機会を作っていきたいとしています。

テレビ西日本
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