福岡市中央区に、月に2日間だけ開かれる「倉庫市」があります。
開店前からできる長蛇の列。
みなさんのお目当ては?
午前9時30分。
福岡市中央区の赤坂エリアにできた長い行列。
◆来店客
「毎月楽しみに」
◆来店客
「ちょうど娘も休みだったので一緒に」
◆来店客
「こんなところがあったんだなと。知らなかった」
こちら駄菓子と珍味の卸業者で、普段は一般販売は行っていませんが、月に2日間だけ卸売りの商品をお得な価格で購入できる「倉庫大解放市」を開催しています。
◆来店客
「孫がいるから、駄菓子とか詰め合わせをあげられたらいいなと思って」
午前10時30分に開店。
◆記者リポート
「皆さん黙々とお菓子をカゴに入れています。1つのカゴで足りるのでしょうか」
開店と同時に客がなだれこみ、倉庫の中はあっという間に埋め尽くされました。
人気の理由は、数えきれないほどの品揃えと、定価の2割引きから最大半額になるという卸しならではの値段です。
◆常連客
「(いつも)来ますよ、きょうはちょっと寝坊しましたけどね」
常連客の男性が探していたのは、定番の駄菓子「うまい棒」のお気に入りの味。
◆常連客
「シュガーラスクが欲しい。あと、オレンジ色の牛タン塩味」
◆記者
「ここにありますよ、牛タン塩味」
◆常連客
「やった、助かったわ。おいしいんですよ、これ」
◆記者
「シュガーラスクはなさそうですね」
◆常連客
「来月に期待しましょう」
孫に駄菓子を買ってあげたいと言っていたこちらの女性は…
◆記者リポート
「すごい量!え~!」
◆来店客
「孫のおやつと言っていたけど、自分の珍味ばっかりになった。すごいでしょ。5000~6000円になった」
客の目当ては、ほかにも…
1回300円のお菓子の詰め放題です。
今回のお菓子は、ナッツとフルーツの詰め合わせ。
時間制限はなく、横15センチ縦20センチほどの袋にとにかく詰められるだけ詰めていきます。
記者も早速、挑戦です。
◆記者リポート
「難しいですね、意外と。ダメかも…」
さらに入れ続け…
◆記者リポート
「あ、ダメだ、あ、行けます、これで終わりにします。これOKですか?本当ですか?やった~」
袋から溢れていても落ちなければOKだそうです。
さらに、今回初めて「カップ麺の積み上げチャレンジ」というイベントも開催されました。
制限時間1分半で積み上げた分だけ持ち帰りでき、失敗しても必ず2個はもらえます。
◆スタッフ
「よーい、ドン」
◆スタッフ
「残り22秒!」
◆チャレンジした客
「待って、2、4、6、10はいきたい10」
◆スタッフ
「5、4、3、2、1、0! 手を放してください」
◆チャレンジした客
「7個行けると思ったけど、結局(倒れたので)2個ですね」
◆福岡大塩するめ 大塩富美江 社長
「普通売っていない商品や、メーカーが賞味期限(間近)でもったいないという商品を半額ぐらいで売っていたりもする。今月あっても来月ない商品があるので、その時にいいと思ったらキャッチして帰ってほしい」
子供も大人も時間を忘れて楽しめる「福岡大塩するめ」の倉庫大解放市。
次回は、11月14日、15日に開かれる予定です。
昭和33年創業の「福岡大塩するめ」。
倉庫大開放市の歴史は意外と浅く、始まったのは令和2年です。
新型コロナウイルスの流行で学校や幼稚園が休みになり、子供会などの催しも中止に。
イベント用に仕入れていた菓子の賞味期限切れが迫る中、「捨てるくらいなら安くして誰かに食べてほしい」と倉庫での販売を決めたのが始まりです。
普段は閉まっている倉庫のシャッターを開放したことで、近所の人を中心に評判となって口コミで広がっていき、今では市外から訪れるファンもいるそうです。