前節でJ2リーグで首位に立ったV・ファーレン長崎。FC今治を迎えた25日の試合は、痛恨のドローに終わった。2位水戸が勝ち、1位は入れ替わった。残り試合は4、ますます混迷を極めている。
前半にエジガルが得点!3戦連続で絶好調も…
明治安田J2リーグ第34節。首位のV・ファーレン長崎はホームに9位のFC今治を迎えた。今治は前回4月の対戦で1-4と大敗した相手で、リベンジに燃える一戦となった。
つめかけたサポーターは1万9066人。サポーターからは「やっと首位に立ったなという気持ちでいっぱいだが、下が近いのでなかなか気は抜けない」「絶対勝って、このまま勢いに乗るような試合を見たい」と期待の声が寄せられた。
試合の立ち上がりは今治の攻撃に防戦一方となった。しかし、先制したのはV・ファーレン。前半9分、山口がワンタッチで翁長へパス、翁長のクロスをエジガルが合わせた。エジガルは3戦連発と絶好調だ。
34分にはピトゥカのクロスに澤田がヘディングシュートを放ったが、これはポストに弾かれ追加点とはならなかった。40分にはセットプレーからマテウスが頭で合わせるも枠をとらえられず、1点リードで折り返した。
後半は今治にペースを握られる時間帯が増えたが、GK後藤がファインセーブを見せ、集中した守備でしのいだ。後半32分には、カウンターを仕掛け後藤からマテウスへパスが通り、松本がシュートを放ったがGKの正面に終わった。
追加点を取れなかったつけを払うことになったのは後半35分だった。コーナーキックからヘディングシュートで失点し、同点に追いつかれた。
後半の今治の猛攻をしのげなかったV・ファーレンは痛恨のドロー。無敗記録を16試合に伸ばしたものの、連勝は2でストップした。
山口蛍「次の磐田に勝たなければ後退するだけ」
高木琢也監督は「自分たちが先制点をとった後のゲームの運び方もそんなに悪くはなかったと思うが、追加点が一番足りない部分だと思う」と振り返った。
後藤雅明選手は「僕らは目標達成のために必ずホームで勝たないといけなかったので悔しさが残る1試合になった。次の試合が全てだと思うのでそれにかけたい」と語った。
山口蛍選手も「次の磐田に勝たなければ自分たちは後退するだけなので、とりあえずアウェーの磐田でしっかり勝つことだけ考えてやりたい」と決意を示した。
この結果、水戸が勝ったため長崎は2位に後退した。勝ち点差は「1」。3位の千葉との勝ち点差は「4」と混戦状態だ。
残り4試合。次戦は11月2日(日)、アウェーで8位のジュビロ磐田と対戦する。
V・ファーレン長崎では、「ALL NAGASAKI」プロジェクトとして、佐世保市のハウステンボス歌劇大劇場をメイン会場としたパブリックビューイングを初開催し、勝利を後押しする。
(テレビ長崎)
