秋も深まり、信州の紅葉前線も山から少しずつ下りて来ました。10月25日からの週末にもおすすめな見頃を迎えている長野県内のスポットを紹介します。
青空に映える紅葉。標高1500m、長野県高山村の山田牧場です。ブナやシナノキが黄色く色づき見頃を迎えています。
2025年は猛暑の影響で1週間ほど色づきが遅れていましたが、このところの寒暖差で一気に進みました。
この時期ならでは牛と紅葉のコラボも楽しめます。
長野市から:
「ちょうど牛がいたので紅葉と一緒に撮影しました。感動しています。こんなにきれいな紅葉を見られて。今年猛暑の影響であまりよくないって聞いていたんですけど、結構いい色づきじゃないかと思います」
長野市から:
「毎年楽しみにしていて、下の方はまだ早いんですが、ここに来てみたら見事で、すごく癒やされる。ほっとする景色の中で時間を過ごすのは楽しい」
高山村では、松川渓谷も紅葉の名所として知られています。標高1250mの七味温泉や標高1000mの八滝のあたりは色づき始めていて、もうすぐ見頃に。
玄関口の高井橋周辺はもう少し先になりそうです。
水面から霧が立ち上り幻想的な雰囲気に包まれています。標高約1200mの長野市戸隠の鏡池です。
24日朝は、雲一つない青空が広がり、朝日に照らされ赤く染まった戸隠連峰が水面に映っていました。
長野市からの女性:
「空気が気持ちよくて早起きしてよかった」
千葉から:
「水面に映っていて、とてもすてきです」
池の周りの木々は、夏の暑さの影響で色づきが遅れていましたが、ようやく見頃を迎えました。水面にも紅葉が映り、池のほとりでは60人ほどがカメラを構えていました。
東京から:
「きれいな写真が撮れて満足です。3年間来ているけど今年が一番きれいに紅葉している。鏡面反射の景色がきれいなのはここが一番魅力」
戸隠観光協会によりますと、鏡池の紅葉は今週末が一番の見頃だということです。
池田町の大峰高原に凛と立つ大カエデ。赤や黄色、オレンジなど場所によって色付きが異なることから「七色大カエデ」と呼ばれています。
10月23日の朝は、バックに雲海も広がっていました。
大カエデは戦後、この地を開墾しようとした開拓団が見つけ、以来、大切に守られてきました。
高さ約13m、樹齢250年超。2025年は例年より2週間ほど早く10月初めに色づき始め、その後は止まっていましたが、このところの冷え込みもあり、ようやく見頃を迎えました。
愛知から:
「色とりどり全部入って、青空バックで最高です。本当にいい日に来ました。本当に七色ですね。幹の白いのもすてき、感激です。さすが七色大カエデ。全部赤色になるわけでもなくて不思議」
七色大カエデの紅葉は11月上旬まで楽しめそうだということです。
茅野市の市街地の向こうに南アルプスも。蓼科中央高原の横谷渓谷です。山肌は色づきが始まったばかりですが、横谷観音展望台の周辺はカエデが赤く色づき、青空に映えていました。
静岡から:
「自然の中で色鮮やかに紅葉しているのがきれいです」
渓谷の上部にあるのが「おしどり隠しの滝」。ゆるい傾斜の岩の上を滑り落ちるように流れる渓流瀑です。
周囲の木々は、今が色づきのピーク。10月23日も多くの観光客が紅葉と滝の共演を見に訪れていました。
東京から:
「最高です。今しか見られない」
愛知から:
「水の量も多くて、写真撮りがいがある。天気ばっちり。マイナスイオンを浴びて心が洗われる」
滝の近くにある温泉旅館の代表は、今年は色づきがいいと話します。
明治温泉・鈴木義明社長:
「今年の紅葉はものすごくいい。今年は当たり年、色はすごくよく出ている。川面に映る紅葉もきれいだし、木の香り、山の雰囲気もガンガン楽しんでほしい」
少しずつ降りてきている信州の紅葉前線。今年は色づきがいい場所が多く「当たり年」ともいわれていて、里の紅葉も期待が膨らみます。