長野市の善光寺大本願で新しい上人をお披露目する晋山式が行われました。28年務めた鷹司誓玉上人が川名観惠上人に住職だけが持つ「払子」を引継ぎました。

秋晴れの善光寺の参道を進む「お練り行列」。一山の住職や信徒らと歩むのは、4月に善光寺大本願の住職に就いた川名観惠上人(85)です。

大本願の本誓殿では上人のお披露目の場となる「晋山式」が厳かに執り行われました。

28年間務めた前任の鷹司誓玉上人(95)からは、法要に使う仏具で住職の証しでもある「払子」が渡されました。

川名観惠上人は1940年生まれの85歳。東京の青山善光寺を経て、2014年から大本願の副住職を務めていました。

善光寺大本願 第122世・川名観惠上人:
「ご縁をいただいた皆さまと手を取り合って善光寺を守りつつ、精進してまいりたい」

式を見守った信徒はー。

愛知から:
「素晴らしい晋山式だった。天気も恵まれて喜ばしいことだと思い、この縁を少しでももらえてありがたかった」

式の途中で、境内には川名上人の名前が入った「角塔婆」が立てられ、早速、多くの人が参拝していました。

善光寺は、2027年に御開帳を迎えます。

長野放送
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